母親「普段出ない言葉」 明確に記憶と証言
母親は証人尋問で、「卑怯」という言葉について、普段の息子から出てくるような表現ではなかったため強く記憶に残ったとの趣旨の証言をした。
また、指導する側が息子自身の口から「卑怯」という言葉を言わせようとしているように感じたとも述べた。
母親は、親が同席する場で本人にそうした言葉を口にさせる指導そのものに強い違和感を覚えたとしている。
さらに、学校での指導から自死まで約1日半だったことを挙げ、両者が無関係だったとは考えられないとの認識を改めて示した。
第三者委員会は指導と自死の因果関係を認めず
学校側は男子生徒の自死後、第三者委員会を設置して調査を行った。
第三者委員会は、学校での指導と男子生徒の自死との因果関係を認めなかったとされる。
遺族はこの結果などを受け、学校側の指導に問題があったとして、約1億円の損害賠償を求めて提訴した。
学校側は遺族側の主張を争っている。
「卑怯」と誰が、どのように言ったのか
今回の証人尋問でより鮮明になったのは、「卑怯」という言葉をめぐる証言の食い違いだ。
母親は、息子がその言葉を口にしたことをはっきり覚えていると証言した。
これに対し、当時の教師側は、生徒にその言葉を言わせたことはないと否定した。
カンニングが校則違反だったこと自体ではなく、その後どのような指導が行われ、生徒にどのような言葉が向けられたのか。
そして、その指導と男子生徒の自死との関係をどのように評価するのか。
今後の裁判では、双方の証言や証拠を踏まえ、当時の指導の実態がさらに審理されることになる。
編集部まとめ
清風高校の男子生徒がカンニング発覚後の指導を受け、その後自死した問題をめぐる裁判で10月2日、両親と当時の教師らが証言した。
男子生徒はカンニング発覚後、全教科0点や写経80巻などの処分を受けたとされている。
遺族側は、指導の場で本人に「卑怯」という趣旨の言葉を口にさせたことなどを問題視している。一方、当時の教師らは、生徒に「卑怯」と言わせた事実を否定した。
母親と教師側の証言は、今回の重要な点で正面から食い違っている。
今後は、具体的な指導内容がどのようなものだったのか、そして男子生徒の自死との関係を裁判所がどのように判断するのかが焦点となる。
週刊TAKAPI 編集部
特記事項
本記事には、現在係争中の裁判において遺族側と学校側で主張が異なっている内容が含まれます。「卑怯」という言葉を誰がどのように使ったのか、指導と男子生徒の自死との因果関係については裁判所による最終的な判断が示されていません。遺族側の主張、教師側の証言、第三者委員会の判断を区別して記載しています。
コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。