熊本県熊本地方を震源とする「令和8年熊本地震」で、日本製紙八代工場とイオンモール熊本では、29日午前3時現在も計18人の安否が分かっていない。
夜が深まり、余震と建物の再崩落への警戒が続く中、消防、警察、自衛隊が人命救助を最優先に活動している。
地震は28日午後4時27分に発生した。マグニチュードは7.1、震源の深さは16キロ。宇城市と氷川町で震度7を観測し、熊本県内の広い範囲が強い揺れに見舞われた。気象庁は一連の地震活動を「令和8年熊本地震」と命名した。
日本製紙八代工場 9人の安否分からず
八代市の日本製紙八代工場では煙突が損壊し、従業員ら11人が閉じ込められた。
このうち2人が救助されたが、いずれも心肺停止の状態で、残る9人の安否が確認できていない。
現場では損傷した構造物の状態を慎重に確認しながら、救助活動が続いている。余震が相次ぐ中、隊員らは二次災害を警戒し、閉じ込められた人の発見を急いでいる。
イオンモール熊本 崩落現場で捜索続く
嘉島町のイオンモール熊本では地震発生後に爆発が起き、建物の2階部分が大きく崩落した。
熊本県の集計では5人が救助され、9人の安否が分かっていない。救助された人には中等症や軽症の負傷者が含まれている。
一方、従業員を中心に20人から30人と連絡が取れていないとの情報もあり、施設内に残っていた人数の確認が続いている。爆発についてはガス漏れとの関連が指摘されているものの、原因は確定していない。
最大震度7程度の揺れに警戒
地震発生後も熊本地方では揺れが相次いでいる。
気象庁は、強い揺れを観測した地域では今後1週間程度、最大震度7程度の地震に注意するよう呼びかけている。特に発生後2日から3日ほどは、規模の大きな地震が起きる可能性があるとしている。
倒壊した住宅や損傷した建物、崖や斜面には近づかず、揺れを感じた場合は直ちに身の安全を確保する必要がある。
断水や交通障害が広がる
熊本県内では住宅の倒壊や火災が相次ぎ、停電や断水も広い範囲で発生している。
国土交通省などの29日未明時点の集計では、県内の複数の市町村で大規模な断水が確認されている。ただし、被害戸数は自治体からの報告や復旧状況によって変動しており、引き続き確認が進められている。
九州新幹線や高速道路、一般道でも運休や通行止め、設備の損傷が発生し、救援や物流への影響が続いている。
熊本城では石垣27カ所が崩落し、天守閣を含む3カ所が破損したとみられている。来場者と職員にけがはなく、施設と園内の安全確認のため臨時休園となった。
消防・警察・自衛隊が救命活動
政府は非常災害対策本部を設置し、救命・救助活動を最優先に進めるよう指示した。
消防、警察、自衛隊は、イオンモール熊本や日本製紙八代工場などの被災現場で捜索を進めるとともに、上空や地上から被害状況の確認を続けている。
現場では、家族や同僚の安否を待つ人がいる。救助は続く。
編集部まとめ
令和8年熊本地震では、日本製紙八代工場とイオンモール熊本で計18人の安否が分かっていない。余震と建物の崩落リスクが救助を難しくしており、消防、警察、自衛隊が捜索を続けている。被害人数やライフラインの状況は今後も変わる可能性がある。
週刊TAKAPI編集部/一条
特記事項:2026年7月29日午前3時現在の気象庁、熊本県、熊本市、関係省庁および報道各社の発表をもとに構成した。安否不明者数、死傷者数、停電・断水の規模、交通情報は確認途上にあり、続報によって更新される可能性がある。
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