沖縄本島中部の米軍基地内で女性従業員に性的暴行を加え、助けに入った別の女性従業員にもけがを負わせたとして、不同意性交と傷害の罪に問われている米海兵隊1等兵の被告(28)の第7回公判が8月19日、那覇地裁で開かれた。
弁護側による被告人質問で、被告は事件当時の記憶について「覚えていない」と供述した。
被告側はこれまで、アルコールや睡眠時随伴症の影響で当時は心神喪失状態にあり、刑事責任能力がなかったとして無罪を主張している。一方、責任能力とは別に、起訴された性的暴行そのものについても否定している。
「3本は飲んだ」 勤務後に9%のチューハイ
公判での被告の供述によると、事件当日は午後2時ごろに勤務を終え、基地内の寮に戻った。
その後、アルコール度数9%、500ミリリットルのチューハイを飲みながら室内を掃除し、睡眠を取ったと説明。飲酒量については「3本は飲んだ」と証言した。
午後9時には知人女性と、事件現場とされるトレーニングジムで待ち合わせる予定があり、外出した。
この際、イブプロフェンを含む薬についても「5錠飲んだ」と供述している。
ジムのソファで寝た後の記憶「ない」
被告は当日の記憶について、ジム内のソファで寝たところまでは覚えていると説明した。
しかし、その後に起きたとされる事件については記憶がなく、次に覚えているのはジムの外にいて、米側の捜査機関に連行された場面だったとした。
今回の被告人質問では、事件前の飲酒や薬の服用、その後の記憶の状況が具体的に語られた形となった。
基地内トイレで起きたとされる事件
起訴内容などによると、事件は2025年3月18日、沖縄本島中部の米軍基地内にあるトイレで発生したとされる。
被告は基地で働く女性に性的暴行を加え、さらに助けに入った別の女性従業員にも暴行を加えてけがを負わせたとして、不同意性交と傷害の罪に問われている。過去の公判では、被告側が起訴事実と責任能力の双方を争う姿勢を示している。
最大の争点は「責任能力」と事実認定
弁護側は、被告が事件当時、アルコールや睡眠時随伴症の影響によって心神喪失状態にあり、刑事責任能力がなかったと主張している。
ただし、被告側は「責任能力がなかった」とする主張だけではなく、性的暴行そのものも否定している。
そのため今後の審理では、事件当時に何が起きたのかという事実認定に加え、被告の精神状態や行動、飲酒・服薬との関係などを踏まえ、刑事責任能力がどのように判断されるかが焦点となる。
現段階では有罪・無罪の判断は示されておらず、被告の刑事責任は確定していない。
編集部まとめ
米軍基地内で起きたとされる性的暴行事件の公判で、被告の米海兵隊1等兵は事件時について「覚えていない」と供述した。
今回の被告人質問では事件前の飲酒量や薬の服用、記憶が途切れたとする状況が具体的に示された。被告側は性的暴行自体を否定するとともに、睡眠時随伴症などを理由に刑事責任能力も争っており、今後の事実認定と責任能力の判断が大きな争点となる。
週刊TAKAPI編集部/一条
特記事項
この記事は8月25日までに公表された公判内容、起訴内容などを基に構成しています。被告側は起訴された性的暴行を否定し、心神喪失を理由に無罪を主張しています。現時点で有罪判決は確定しておらず、記載している事件内容には検察側の主張や起訴内容が含まれます。
情報提供募集
各種ご相談、情報提供、現地写真・動画、関係者からの証言などをお持ちの方は、メール(info@108takapi.jp)、各種SNSのDM、または公式LINEまでお寄せください。週刊TAKAPI編集部が内容を確認のうえ、取材・報道の参考とさせていただきます。
サイト訪問者数

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。