
X(旧Twitter)などで、西日本シティ銀行の営業店執務室内を撮影した動画や画像が拡散した問題で、同行は2026年4月30日、職員によるSNS投稿だったとして謝罪した。
同行によると、投稿された動画や画像には、7名の顧客の氏名が記載されたホワイトボードが映り込んでいた。対象顧客には個別に謝罪と説明を行うとしている。
あしたの経済新聞によると、弊社の取材に対し同行は、当該投稿が下関支店の女性職員によるもので、SNSアプリ「BeReal」で撮影・投稿された可能性が高いと説明した。
投稿の意図について担当者は、「顧客情報を外部に出す目的や悪意はなかった」とした一方で、投稿の背景については「承認欲求ではないか」との見方を示した。
個人の処分については明らかにしておらず、現時点で頭取による記者会見の予定もないという。
■ ルール逸脱はなぜ起きたのか
同行によれば、営業店執務室内への私用スマートフォンの持ち込みは原則禁止。やむを得ない場合でも事前許可が必要で、通常はロッカーで保管するルールとなっている。
しかし今回、当該職員はこのルールに反し、スマートフォンを持ち込み撮影を行っていた。
担当者は「教育が十分に行き届いていなかった」と説明し、スマートフォン管理やSNS利用に関する周知不足を認めた。
■ 「悪気はなかった」が生んだ現実
今回の問題で浮かび上がるのは、「悪気はなかった」という認識と、「承認欲求」という動機の組み合わせだ。
本人に悪意がなかったとしても、結果として顧客氏名が外部に拡散された事実は変わらない。
金融機関という高い情報管理が求められる現場で、なぜ撮影が行われ、なぜ投稿に至ったのか。
軽い気持ちの発信が、重大な情報漏洩につながる——その構造は、今回の事案に限った話ではない。
「悪気はなかった」と「承認欲求」。
この2つの言葉で片付けていい問題なのか、組織と現場の両方に、改めて重い問いが突きつけられている。

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