【東京•歌舞伎】歌舞伎町“最後のボウリング場”閉店へ 新宿コパボウル、54年の歴史に幕 思い出を胸に「最後の一投」

歌舞伎町の新宿コパボウルが54年の歴史に幕、2026年9月30日閉店へ

東京・新宿歌舞伎町で54年間にわたって営業してきたボウリング場「新宿コパボウル」が、2026年9月30日をもって閉店する。

1971年の開店以来、学生や家族連れ、会社員、歌舞伎町で働く人たちなど、幅広い世代がレーンに立ってきた。運営会社によると、54年間の来場者は延べ約1,400万人。閉店を前に、かつて利用した人たちが思い出の場所を訪れ、最後のボウリングを楽しむ時期を迎えている。


新宿コパボウル、9月30日で閉店 理由は「契約満了」

新宿コパボウルを運営するヒューマックスエンタテインメントは、2026年9月30日をもって営業を終了すると発表している。

閉店理由として示されているのは契約満了だ。

新宿コパボウルは1971年10月28日に開店。歌舞伎町1丁目、シネシティ広場に面する立地で営業を続けてきた。

単にボウリングをするだけの施設ではなく、時代に合わせて遊び方も変化させてきた。

通常レーンに加えてブラックライトを使ったレーンを設けたほか、個室空間でボウリングやカラオケなどを楽しめる「ロイヤルルーム」も展開。企業や団体の利用、家族や友人同士のレジャーだけでなく、ドラマやPV、YouTube動画などの撮影にも使われてきた。


54年間で約1,400万人が来場

運営会社によると、54年間の来場者は延べ約1,400万人に上る。

歌舞伎町という土地柄もあり、利用者の顔ぶれは時間帯によって変わった。

昼間は学生や家族連れ、夜になると会社員や歌舞伎町で働く人たち、近年では訪日外国人の利用もあったという。

学生時代に友人と投げた人。

家族で遊びに来た人。

会社の仲間とボウリング大会を開いた人。

一つの施設でありながら、54年という長い時間の中で、世代の異なる人たちの思い出が積み重なってきた場所でもある。


閉店前に「LAST STRIKE」 思い出を書き残すメッセージボードも

閉店を前に、新宿コパボウルでは8月1日から最終イベント「LAST STRIKE」を開催している。

店内にはメッセージボードが設けられ、利用客が若い頃の思い出や、その日の出来事などを書き残せるようにした。

さらに、実際に施設で使用されてきたボウリングピンにオリジナルデザインとシリアルナンバーを刻印し、100本限定で販売する企画も用意された。

長年使われてきた「モノ」そのものを、利用客の手元に残す試みだ。

新宿コパボウルならではの名物企画も最後まで続く。

激辛や激臭、昆虫食などを取り入れた「罰ゲーム」メニューは、2014年の販売開始以降、累計約8万3,000個を販売。閉店イベントでは、その集大成となる限定メニューも登場している。


1971年10月28日生まれは最後の2週間「ボウリング無料」

閉店直前ならではの企画も実施されている。

9月17日から30日まで、新宿コパボウルの開業日である「1971年10月28日」と同じ生年月日の利用客を対象に、ボウリング利用料金を無料としている。

54年前、新宿コパボウルが誕生したその日に生まれた人も、2026年には54歳。

施設と同じ時間を生きてきた人に、最後にもう一度レーンに立ってもらう企画となっている。


最終日は全レーンで「最後の1球」

そして9月30日、54年間の営業はいよいよフィナーレを迎える。

運営会社によると、最終営業日は午後9時40分ごろから4階で閉店セレモニーを開催する予定だ。

支配人によるあいさつの後、4階の全レーンで一斉に「最後の1球」を投げる。

その後、利用客とスタッフがハイタッチし、全員で記念撮影。午後10時をもって完全閉店する予定となっている。

普段なら、倒れたピンは再びセットされ、次のゲームが始まる。

しかし、この日だけは違う。

54年間続いてきた新宿コパボウルにとって、本当の意味で最後の一投となる。


「ボウリング場」が消える以上の意味

新宿コパボウルの閉店は、一つのレジャー施設が営業を終えるというだけではない。

1970年代から現在まで、歌舞伎町そのものも大きく姿を変えてきた。

映画館や飲食店、ゲームセンターなどが集まる街の中で、新宿コパボウルは「ボウリング」という昭和から続く娯楽を残しながら、ブラックライトレーンやVIP空間、飲食、パーティーなどを取り込み、時代に合わせた営業を続けてきた。

だからこそ、最後に足を運ぶ人にとって重要なのは、スコアだけではないのかもしれない。

かつて友人と投げたレーンに立つこと。

家族で過ごした場所をもう一度見ること。

そして「ここにボウリング場があった」という記憶を持ち帰ること。

9月30日午後10時。

歌舞伎町で54年間続いてきたボウリング場のピンが、最後の一投を受ける。


新宿コパボウル閉店情報

施設名: 新宿コパボウル
所在地: 東京都新宿区歌舞伎町1丁目20-1
開業: 1971年10月28日
閉店: 2026年9月30日
完全閉店予定: 22時
閉店理由: 契約満了
運営: 株式会社ヒューマックスエンタテインメント
累計来場者: 約1,400万人
最終イベント: LAST STRIKE


Q新宿コパボウルの跡地はどうなる?
A2026年9月23日時点で、運営会社が発表した閉店情報では、閉店後の跡地利用について具体的な計画は示されていない。今後、建物やテナントの動向を含めて注目される。
Q最終日の閉店セレモニーは何時?
A9月30日の午後9時40分ごろから4階で実施予定。全レーンで最後の1球を一斉に投げた後、午後10時に完全閉店する予定となっている。混雑状況によっては入場制限が行われる可能性がある。
Q閉店まで通常利用できる?
A公式サイトでは9月30日午後10時の完全閉店を案内しており、閉店まで「LAST STRIKE」などのイベントが実施されている。来場前には最新の営業時間や混雑状況を公式サイトで確認したい。

※本記事は公開されている企業情報、報道内容、地域特性、市場動向などをもとに編集部が独自に考察した内容です。企業や関係者が公表している出店理由・経営方針を断定するものではなく、一部に編集部の見解や推測が含まれます。最新かつ正確な情報は、各企業・自治体の公式発表をご確認ください。

週刊TAKAPI編集部:黒木

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