埼玉・鶴ヶ島老人ホーム2人殺害事件 元職員の22歳男を殺人罪などで起訴 4桁暗証番号で侵入か「死刑になりたかった」供述も動機不明

埼玉県鶴ヶ島市の老人ホーム2人殺害事件で元職員が起訴されたことを伝える報道用アイキャッチ

週刊TAKAPI編集部/担当記者:成田

元職員は、勤務時代に知った4桁の暗証番号で施設に侵入し、就寝中の高齢女性2人を襲ったとされる。
埼玉県鶴ヶ島市若葉2丁目の介護付き有料老人ホーム「若葉ナーシングホーム」で入所者2人が殺害された事件で、さいたま地検は6月19日、元施設職員の木村斗哉被告(22)を殺人や銃刀法違反罪などで起訴した。

事件が起きたのは2025年10月15日未明。施設内で、小林登志子さん(当時89)と上井アキ子さん(当時89)が死亡しているのが見つかった。2人は首を絞められたうえ、胸などをナイフで刺された状態だったとされる。

元職員が4桁暗証番号で侵入か

木村被告は2023年5月から2024年7月頃まで、約1年2カ月にわたり同施設で介護職員として勤務していた。被害者2人とは勤務当時から面識があったとみられる。

犯行時、木村被告は職員用出入り口の4桁の暗証番号を使って施設内に入ったとされる。事前にナイフを用意し、職員が少ない未明の時間帯を狙った可能性がある。5階で小林さんを襲った後、階段を使って4階に移動し、上井さんを襲ったとみられており、計画性の有無が今後の公判で大きな焦点となる。

逃走後も施設周辺をうろついていたか

犯行後、木村被告は血の付いたナイフなどを入れたバッグを施設近くに捨て、自転車で逃走したとされる。しかし、事件発覚から約6時間後、施設周辺で身柄を確保された。所持金はなく、「電車賃がなかった」といった趣旨の供述も伝えられている。

逮捕当初は殺害を認める趣旨の供述をしていた一方、「施設や被害者に恨みはない」「死刑になりたかった」とする供述も報じられている。だが、被害者2人に何の落ち度もない。なぜ命を奪われなければならなかったのか。動機は今も不明のままだ。

今回の事件は、被告個人の刑事責任だけでなく、施設の安全管理にも重い問いを突きつけている。退職した元職員が暗証番号で施設に入れたとされるなら、退職者管理、暗証番号の変更、夜間巡回、職員配置のあり方は避けて通れない。高齢者施設は、家族が大切な命を預ける場所だ。そこで就寝中の入所者が襲われたという事実は、遺族の無念だけでなく、介護施設全体への信頼を揺るがす。

編集部まとめ

「死刑になりたかった」という供述が事実だとしても、それは被害者2人の命を奪う理由にはならない。小林さんと上井さんは、安心して過ごすはずの施設内で命を奪われた。今後の公判では、犯行動機、責任能力、犯行の計画性に加え、施設側の防犯体制がどこまで機能していたのかも問われることになる。

※本記事は、さいたま地検の起訴内容、警察発表および報道内容をもとに構成しています。被告は起訴段階であり、今後の公判で認否、動機、責任能力、犯行経緯、施設側の安全管理体制などが明らかになる可能性があります。続報が入り次第、追記・更新します。

Q1. 鶴ヶ島老人ホーム2人殺害事件とは何ですか?
A. 2025年10月、埼玉県鶴ヶ島市の介護付き有料老人ホームで、入所者の女性2人が殺害された事件です。

Q2. 起訴されたのは誰ですか?
A. 元施設職員の木村斗哉被告です。さいたま地検が殺人罪などで起訴しました。

Q3. 被告はどのように施設へ入ったとされていますか?
A. 勤務時代に知ったとされる4桁の暗証番号を使い、職員用出入り口から侵入した疑いがあります。

Q4. 動機は分かっていますか?
A. 「死刑になりたかった」といった供述が報じられていますが、明確な動機は不明です。今後の公判で焦点になります。

Q5. この事件で問題視されている点は何ですか?
A. 元職員が退職後も暗証番号で施設に入れたとされる点から、退職者管理、暗証番号変更、夜間防犯体制の不備が問われています。

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