在留資格目的で偽装結婚か 中国籍の男と日本人の女を逮捕、ブローカーに200万円支払い疑い

在留資格を取得する目的で、うその婚姻届を市役所に提出したとして、中国籍の男と日本人の女が愛知県警に逮捕されました。

逮捕されたのは、中国籍で職業不詳の王志剛容疑者(36)と、岐阜県瑞穂市の会社員・鈴木理胡容疑者(25)です。

警察によりますと、2人は2025年3月、王容疑者に在留資格を取得させる目的で、実際には結婚の実態がないにもかかわらず、2人が結婚するという内容の婚姻届を瑞穂市役所に提出した疑いが持たれています。

王容疑者は警察の調べに対し、「日本で長く働くために在留資格が欲しかった」と供述しているということです。

鈴木容疑者も「お金がもらえるので見知らぬ中国人と結婚した」と供述していて、2人とも容疑を認めています。

また、王容疑者は偽装結婚を仲介したブローカーに200万円ほどを支払い、鈴木容疑者は報酬として100万円以上を受け取っていたとみられています。

問われる在留資格制度の悪用

今回の事件で問題となっているのは、婚姻届という公的な手続きを利用して、在留資格を不正に得ようとした疑いがある点です。

婚姻による在留資格は、夫婦としての実態があることを前提に認められるものです。

そのため、実際には婚姻生活の実態がないにもかかわらず、在留資格を得るためだけに婚姻届を出した場合、制度への信頼を損なう行為となります。

また、今回のようにブローカーの存在が疑われる場合、単独の偽装結婚にとどまらず、組織的に同様の手口が行われていないかも捜査の焦点になります。

ブローカーの関与も捜査か

警察は、王容疑者がブローカーに約200万円を支払っていたとみて調べています。

一方、鈴木容疑者には100万円以上の報酬が渡っていたとみられており、金銭の流れや仲介者の役割も今後の捜査で確認されるとみられます。

偽装結婚は、在留資格の不正取得だけでなく、虚偽の公的届出やブローカーを介した組織的な不正につながる可能性があります。

警察は、2人が知り合った経緯や婚姻届の提出に至った流れ、ブローカーとの接点、ほかにも同様の事案がないかを詳しく調べる方針です。

本記事は、警察発表および報道内容をもとに構成しています。逮捕容疑は現時点のものであり、刑事裁判で有罪が確定するまでは推定無罪の原則が適用されます。

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