福岡県内の一蘭店舗とみられる店内で撮影された動画が、TikTokなどを通じて拡散され、SNS上で波紋を広げている。
動画には、カウンター席に座った男性グループが、口に含んだ麺を向かい側や隣席方向へ飛ばすような場面が映っている。男性らは「遠隔替え玉チャレンジ」と称していたとみられ、麺を口から垂らしながら笑う様子も確認できる。
一方で、赤い制服、赤いバンダナ、白いマスク姿の店員が、客席前の竹ののれんをスッと閉める場面も映っている。SNS上では「店員さんの対応が冷静すぎる」「プロすぎる」と評価する声がある一方、「気持ち悪い」「迷惑行為ではないか」「飲食店でやることではない」といった批判も出ている。

口から麺を飛ばす行為 飲食店で問われる衛生とマナー
動画だけで、撮影された店舗や当時の詳しい状況をすべて確認することはできない。ただ、飲食店の店内で、口に含んだ麺を吹き出すような行為が行われたとすれば、衛生面とマナー面の両方で問題視される可能性がある。
ラーメン店は、食品を提供する場所である。口に入れた麺を周囲へ飛ばすような行為は、他の客や店員に不快感を与えるだけでなく、テーブル、仕切り、床、周辺の客席に飛散する可能性もある。
本人たちにとっては仲間内の遊びだったとしても、店内には別の客がいる。食事中の客にとって、笑い声や麺が飛ぶような行為は、食事の時間そのものを台無しにする迷惑行為になりかねない。
一蘭の「味に集中する」空間と真逆の行為
一蘭は、客がラーメンの味に集中できるよう、仕切りのあるカウンター席を特徴としてきた人気ラーメンチェーンである。周囲を気にせず食事を楽しめる空間づくりは、一蘭のブランドイメージにも関わる。
今回の動画で問題視されているのは、単に騒いでいたことだけではない。味に集中するはずのカウンター席で、麺を口から飛ばすような行為が撮影され、SNSに投稿された点にある。
「身内ノリ」は、身内だけで完結している限りは笑いになることもある。しかし、飲食店という公共の場で行われ、さらに動画として拡散されれば、店や他の客を巻き込む迷惑行為として受け止められる。
店員の冷静対応に評価 店側には注意喚起も求められる
SNS上で注目されているのが、店員の対応だ。動画では、店員が大声で注意するのではなく、客席前の竹ののれんを閉めるような動きで場を区切っているように見える。
突然の迷惑行為に対して、店員が感情的にならず、店内の雰囲気をこれ以上悪くしないよう対応したと受け止める声もある。飲食店の現場では、他の客への配慮と安全確保を両立させる必要がある。その意味で、店員の落ち着いた対応を評価する見方が出ている。
一方で、企業側には今後、店内での迷惑行為への注意喚起、撮影・投稿ルールの再確認、他の客に不快感を与える行為への対応方針を示すことも求められる。
今回の動画は、仲間内の悪ふざけやSNS映え狙いが、飲食店の安心感を一瞬で損なうことを示した。店員の対応は冷静だったが、口に入れた麺を飛ばすような行為が「笑い」として許される時代ではない。
あなたなら、食事中に同じ場面を見たらどう感じるだろうか。週刊TAKAPI編集部としては、店員の冷静な対応は評価されるべき一方で、飲食店を遊び場のように扱う身内ノリには、社会全体で厳しい目を向ける必要があると考える。
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Q. 一蘭の「遠隔替え玉チャレンジ」動画は何が問題視されていますか?
飲食店の店内で、口に含んだ麺を向かい側や隣席方向へ飛ばすような場面が映っていたため、衛生面、マナー面、他の客への迷惑行為として問題視されています。
Q. 一蘭の店員の対応はなぜ話題になっているのですか?
動画では、店員が感情的に注意するのではなく、竹ののれんを閉めるような動きで冷静に対応しているように見えます。そのため、SNS上では「店員さんがプロすぎる」「対応が冷静」といった声が出ています。
Q. 飲食店での迷惑動画に企業側はどう対応すべきですか?
企業側には、店内での迷惑行為への注意喚起、撮影・投稿ルールの再確認、他の客に不快感を与える行為への対応方針の整理が求められます。必要に応じて、再発防止策や店舗スタッフを守る仕組みも重要になります。

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