羽月隆太郎元選手に「ゾンビたばこ」譲渡疑い 東京・千代田区の自営業男を再逮捕 広島県警

広島東洋カープの羽月隆太郎元選手に、指定薬物「エトミデート」、いわゆる「ゾンビたばこ」を譲り渡したとして、広島県警は6月1日、東京都千代田区の自営業・滝口涼介容疑者(38)を医薬品医療機器等法違反の疑いで再逮捕した。

捜査関係者によると、滝口容疑者は先月、エトミデートを所持した疑いで逮捕されていた。今回の再逮捕容疑は、去年11月ごろ、東京から広島に向けてエトミデートを入れた郵便物を発送し、羽月元選手に譲り渡した疑いとされる。

広島県警は、滝口容疑者がどのようにエトミデートを入手したのか、ほかにも譲渡先があったのか、販売ルートの全容を調べている。

羽月元選手は有罪判決が確定

羽月隆太郎元選手は、広島市中区の自宅でエトミデートを吸引した罪に問われ、広島地裁で拘禁刑1年、執行猶予3年の有罪判決を受けた。控訴せず、刑は確定している。

球団からは契約解除処分を受けており、今回の再逮捕によって、羽月元選手の薬物使用事件は、入手ルートの解明へと捜査が広がった形だ。

SNS配信での発言も波紋

羽月元選手は判決確定後、自身のSNSライブ配信で「自分を含めカープ選手6人が同じ人物から指定薬物を購入していた」といった趣旨の発言をした。

この発言はファンや関係者に大きな波紋を広げている。

ただし、現時点で他の選手の購入や使用が捜査機関によって確認されたわけではない。報道上は、羽月元選手本人の発言と、警察が販売ルートを調べている事実を分けて扱う必要がある。

今後、広島県警の捜査で、発送記録、通信履歴、金銭のやり取り、ほかの購入者の有無がどこまで確認されるかが焦点になる。

「ゾンビたばこ」と呼ばれるエトミデート

エトミデートは、海外では麻酔導入剤などとして用いられる成分だが、日本国内では未承認とされている。

電子たばこのような形で吸引されるケースがあり、使用後に意識がぼんやりする、体の動きが不自然になるなどの状態が見られることから、「ゾンビたばこ」と呼ばれ社会問題化している。

指定薬物に指定された後は、医療など正当な目的を除き、所持、使用、譲渡、販売、購入などが規制対象になる。

焦点は販売ルートと球界への影響

今回の事件で重いのは、指定薬物が郵送で元プロ野球選手に渡った疑いがある点だ。

薬物事件では、使用した人物だけでなく、入手先、仲介者、販売者、発送方法、代金の流れを確認する必要がある。SNSや郵送を使った流通があった場合、同じルートから別の人物に渡っていた可能性も捜査対象になる。

羽月元選手はプロ野球選手として活動していた人物であり、今回の事件は球界のコンプライアンスにも影響する。球団や関係機関には、薬物に関する教育、若手選手への生活指導、外部との交友関係、SNS経由の勧誘リスクへの注意喚起が求められる。

広島県警は、滝口容疑者の供述や関係資料をもとに、販売ルートの実態を調べている。

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編集部まとめ

広島県警は6月1日、羽月隆太郎元選手に指定薬物「エトミデート」を譲り渡した疑いで、東京都千代田区の自営業・滝口涼介容疑者(38)を再逮捕した。

羽月元選手は、エトミデートを使用した罪で拘禁刑1年、執行猶予3年の有罪判決を受け、刑が確定している。

今回の再逮捕で、焦点は使用者本人の問題から、指定薬物の販売ルート、発送方法、ほかの譲渡先の有無へ移った。

羽月元選手がSNSで語った「複数選手が購入していた」という趣旨の発言については、現時点では本人発言として扱う必要がある。今後、警察の捜査でどこまで事実関係が明らかになるかが注目される。

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