
残雪が残る北アルプス連峰。猫又山周辺ではGW期間中も冬山に近い厳しい環境が続いていた。
富山県・北アルプスの猫又山周辺で行方不明となっていた東京都の会社員、板倉四郎さん(66)が7日朝、無事救助された。
上市警察署によると、板倉さんは5月2日に上市町の馬場島から単独で入山。猫又山などを巡り下山予定だったが、予定日を過ぎても連絡が取れず、家族が6日に警察へ通報していた。
県警山岳警備隊などが地上と空から捜索を続けた結果、7日午前5時半ごろ、大猫山山頂付近で別の登山者が板倉さんを発見。その後、消防防災ヘリで救助された。
板倉さんは疲労のほか、両手に凍傷のような症状が確認されたが、命に別状はないという。救助後、「途中で道を間違えた」と説明している。
残雪期の北アルプスで相次ぐ遭難リスク
今回の遭難現場となった北アルプス北部では、ゴールデンウィーク期間中でも多くの雪が残ることで知られている。
特に猫又山周辺は、
- 残雪による登山道不明瞭化
- 急な天候悪化
- 通信不安定
- 長時間行動による低体温症リスク
などが指摘されており、毎年のように遭難事案が発生している。
近年はSNS投稿目的や動画撮影を兼ねた登山者増加もあり、“春山遭難”への注意喚起が強まっている。
SNSでも「無事でよかった」の声
XやThreads上では、
- 「助かって本当によかった」
- 「GWの北アルプスは冬山レベル」
- 「単独登山の怖さを感じる」
など、安堵と注意喚起の声が広がっている。
一方で、
- GPS依存
- 軽装登山
- 無理な行程
への懸念を指摘する声も見られた。
春山シーズンの遭難対策とは
警察や山岳関係者は、
- 登山計画書の提出
- 予備バッテリー携行
- アイゼンなど残雪装備
- 家族へのルート共有
- 無理な単独行動回避
を呼びかけている。
特にゴールデンウィーク期間中の北アルプスは、“春山”ではなく実質的に“残雪期登山”としての備えが必要だという。

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