糖尿病治療薬「マンジャロ」をSNSで違法に販売したなどとして、大阪府警は6月2日、医薬品医療機器等法違反の疑いで、29歳のアルバイト女性、22歳の男子大学生、35歳の女性会社員の3人を書類送検した。3人は医薬品販売の許可がないまま、マンジャロを販売目的で保管し、SNS上で販売や譲渡をした疑いが持たれている。大阪府警では、マンジャロ関連の初摘発とされる。
マンジャロは有効成分チルゼパチドを含む週1回投与の注射薬で、2型糖尿病治療薬として承認されている。本来は医師の診察と管理のもとで使われる医薬品だが、近年は体重減少効果ばかりが切り取られ、「刺せば痩せる」「夢のやせ薬」といった言葉がSNSで拡散した。
美容目的のオンライン処方や個人取引が目立つなか、インフルエンサーによる発信も問題視されてきた。人気キャバ嬢インフルエンサーのゆいぴす氏がマンジャロ使用をめぐる宣伝で批判を浴び、実業家の溝口勇児氏が関わるオンライン処方サービスへの出資や発信も議論を呼んだ。
今回の摘発は、単なる小遣い稼ぎの事件ではない。SNSで医薬品が美容グッズのように扱われ、影響力のある人物の言葉で危険な行動が広がった結果でもある。マンジャロはサプリではなく医薬品だ。副作用、薬不足、違法販売のリスクを無視した“やせ薬ブーム”は、ついに警察摘発という形で代償を示した。
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記事の要点Q&A
Q. 何が摘発されたのか。
A. 糖尿病治療薬「マンジャロ」をSNSで違法に販売・譲渡した疑いで、3人が書類送検された。
Q. なぜ問題なのか。
A. マンジャロは医師の管理が必要な医薬品であり、個人がSNSで販売することは薬機法違反にあたる可能性がある。
Q. インフルエンサー炎上とどう関係するのか。
A. 美容目的の使用体験や宣伝がSNSで広がり、医薬品が軽いダイエット商品のように扱われた流れがある。
Q. 今後の焦点は何か。
A. SNS上の個人売買、オンライン処方の広告表現、美容目的の安易な使用に対する監視強化が焦点になる。
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