高知県警は6月14日、高知市内に住む30代女性の自宅に侵入したとして、元交際相手の無職の男(38)=高知県香南市=を住居侵入の疑いで現行犯逮捕した。
男は逮捕前、女性の自宅に押しかけ、玄関の戸を叩くなどしていたとされる。警察官から「女性に近寄るな」と警告を受け、一度は立ち去ったものの、その後、女性の自宅内に侵入していたとみられている。
警察の注意を受けた直後の犯行とされ、元交際相手間のトラブルにおける危険性と、早期避難の重要性が改めて浮き彫りになった。
「男が玄関の戸を叩いて暴れている」と110番
警察によると、14日午前8時33分ごろ、高知市の30代女性から「男が玄関の戸を叩いて暴れている」と110番通報があった。
駆けつけた警察官が男に職務質問したところ、女性の元交際相手であることが判明。警察官は男に対し、「女性に近寄るな」と警告した。
その後、男はいったん現場から立ち去ったという。
一方、警察は高知署で女性から事情を聴き、女性を一時避難させることを決めた。女性は荷物を取るため、警察車両に乗って自宅へ戻った。
しかし、女性が自宅に入ると、家の中に男がいたという。
警察同行中に自宅内で発見 男は「何しに来た」と発言か
女性はすぐに自宅を出て、近くで待機していた警察官に助けを求めた。
警察官がインターホンを鳴らすと、男が玄関に出てきて、「何しに来た」と発言したという。
警察は同日午前11時20分、男を住居侵入の疑いで現行犯逮捕した。
警察によると、男は調べに対して黙秘しているという。
逮捕容疑の認否や、侵入した詳しい経緯について、警察が調べを進めている。
注意直後の侵入 元交際相手トラブルの危険性
今回の事案で注目すべきなのは、警察が一度現場で男に注意し、女性への接近を警告した直後に、男が女性宅へ侵入していたとみられる点だ。
元交際相手とのトラブルでは、相手が「話をしたい」「納得できない」「会いたい」などと主張し、被害者の自宅や職場に押しかけるケースがある。
当事者間では「ただの口論」「別れ話のもつれ」と軽く見られがちだが、相手が自宅に押しかける、戸を叩く、待ち伏せする、無断で侵入するなどの行為に発展した場合、被害者の安全に関わる重大な問題となる。
特に、警察から注意を受けても行動を止めない場合、被害がエスカレートするおそれもある。
「荷物を取りに戻る」場面にも危険がある
今回、女性は一時避難のために荷物を取ろうとして、警察車両で自宅に戻ったとされる。
警察官が近くに待機していたことで、女性はすぐに助けを求めることができた。
ストーカーや元交際相手とのトラブルでは、避難する際の「荷物を取りに戻る」場面にも危険がある。
加害のおそれがある相手が周辺にいる可能性がある場合、一人で自宅に戻らないことが重要だ。必要な場合は、警察や支援機関に相談し、安全を確保したうえで行動する必要がある。
高知署によると、ストーカー行為を受けた場合、警察が避難先を公費で準備し、送迎するケースもあるという。
早めの相談や通報が、被害を防ぐための重要な手段となる。
「まだ大丈夫」と思わず早めの相談を
ストーカーや元交際相手からのつきまといは、最初から重大事件として見えるとは限らない。
何度も連絡が来る。
自宅や職場に来る。
別れ話を受け入れない。
玄関先で騒ぐ。
待ち伏せをする。
警察の注意を受けても接触しようとする。
こうした行動がある場合、被害者本人が「まだ大丈夫」と考えていても、危険が高まっている可能性がある。
警察や相談機関に早めに相談することで、警告、避難支援、接近禁止命令などにつながる場合がある。
今回の事案は、警察への通報と避難判断があったからこそ、被害の拡大を防げた可能性がある。
週刊TAKAPIの視点
元交際相手とのトラブルは、外から見ると「男女間の問題」と軽く扱われることがある。
しかし、自宅に押しかける、玄関を叩く、警察の注意後に再び近づく、無断で家に入るといった行為は、被害者の日常と安全を脅かす重大な行為だ。
今回の事案では、警察が女性を一時避難させる判断をし、女性が一人で対応しなかったことが重要だった。
被害を受けている人は、相手を刺激したくない、周囲に迷惑をかけたくない、自分にも原因があるのではないかと考え、相談をためらうことがある。
しかし、危険を感じた時点で早めに通報し、第三者の支援を受けることが必要だ。
ストーカーや元交際相手トラブルは、被害者が一人で抱え込む問題ではない。
Q&A 元交際相手による住居侵入事件で何が起きたのか
Q. 何が起きたのですか?
高知市の30代女性の自宅に元交際相手の男が侵入したとして、高知県警が住居侵入の疑いで現行犯逮捕しました。
Q. 逮捕された男は誰ですか?
高知県香南市に住む無職の男(38)です。女性の元交際相手とされています。
Q. 逮捕前に何があったのですか?
女性から「男が玄関の戸を叩いて暴れている」と110番通報があり、警察官が男に「女性に近寄るな」と警告しました。男はいったん立ち去ったものの、その後、女性の自宅内にいたとされています。
Q. 女性は一人で自宅に戻ったのですか?
女性は一時避難のため荷物を取る目的で、警察車両に乗って自宅へ戻ったとされています。近くに警察官が待機していたため、男を見つけた女性はすぐに助けを求めました。
Q. 男は容疑を認めていますか?
警察によると、男は調べに対して黙秘しているということです。
Q. ストーカー被害を受けた場合、どうすればいいですか?
危険を感じた場合は早めに警察へ相談・通報することが重要です。高知署によると、警察が避難先を公費で準備し、送迎するケースもあるとされています。
【記事情報】
執筆:週刊TAKAPI編集部
担当記者:一条
編集:成田
責任編集:たかぴ
確認:週刊TAKAPI編集部
本記事は、警察発表および報道内容をもとに構成しています。被害女性のプライバシーに配慮し、住所や個人が特定される情報は記載していません。逮捕段階であり、今後の捜査や司法判断により内容が変わる可能性があります。
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