栃木県宇都宮市でクマの目撃情報が相次ぐ中、8日夜、宇都宮市立陽南中学校付近でクマが確認され、市や県警、猟友会が捕獲作業にあたった。市街地での出没が続いていることを受け、宇都宮市教育委員会は9日も市立小中学校全94校を臨時休校とする。
宇都宮市などによると、8日午後6時55分ごろ、陽南2丁目の陽南中学校東側でクマの目撃情報が寄せられた。周辺では警察官が警戒にあたり、交通規制も行われた。警察車両からは近隣住民に対し、建物の外に出ないよう呼びかける放送も流された。
クマは北側の雑木林に逃げ込んだとみられ、市や県警、猟友会の関係者が捕獲作業を進めた。現場では箱わなや麻酔銃を使った対応が検討され、ドローンを活用した追跡態勢も取られた。8日夜時点では捕獲に至っておらず、周辺では警戒が続いた。
宇都宮市では6日からクマの目撃情報が続いている。中心部の商店街、住宅街、学校周辺などで相次いで確認されており、市や警察に寄せられた情報は40件を超えている。体重100kgを超える成獣とみられる個体が、市内の広い範囲を移動している可能性もある。
学校生活への影響も大きい。8日は市立小中学校94校が臨時休校となり、9日も休校措置が継続される。市教委は、児童生徒の安全確保を最優先にした対応としている。県立学校については、各校の判断に委ねられている。
周辺では一部道路が通行止めとなり、外出中の住民が自宅に戻れないケースも出た。夜間の住宅街で警察官や猟友会が警戒する状況となり、近隣住民の不安は高まっている。けが人の情報は確認されていないが、通学路や住宅地に近い場所での出没が続けば、市民生活への影響はさらに広がる。
市は市民に対し、クマを見かけても近づかず、建物や車の中に避難し、警察または市へ通報するよう呼びかけている。夜間のごみ出しを控えることや、戸締まりの徹底も求めている。
今後は、陽南中学校周辺にいるクマが同じ個体なのか、複数の目撃情報が別個体によるものなのか、捕獲の成否、10日以降の学校再開判断が焦点となる。市街地でのクマ出没が続く中、登下校の安全確保、住宅街での警戒、住民への情報提供が急がれる。
編集部まとめ
宇都宮市では6日からクマの目撃情報が相次ぎ、8日夜には陽南中学校付近で捕獲作業が行われた。市教委は児童生徒の安全確保を理由に、9日も市立小中学校全94校の臨時休校を決めた。市街地、商店街、学校周辺で目撃が続いており、今後は捕獲状況、通学路の安全確認、10日以降の学校再開判断が焦点となる。
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