「金融庁職員がカードを取りに行く」は詐欺の手口 80代男性からキャッシュカード窃取か 18歳少年を逮捕

福島県郡山市の80代男性からキャッシュカードを盗んだとして、栃木県那須塩原市に住む18歳の少年が、窃盗、いわゆるキャッシュカード詐欺盗の疑いで逮捕されました。

警察は、少年がなりすまし詐欺の「受け子」とみて、電話をかけた人物や指示役など、ほかにも事件に関与した人物がいないか調べています。

警察によると、6月16日、郡山市に住む80代男性の自宅に、警察を名乗る人物から電話がありました。

電話では、

「男性のカードで郡山駅前のコンビニから現金10万円が引き出されている」
「今まで使ったカードは使えない」
「古いキャッシュカードを証拠品として差し出してほしい」
「金融庁職員が行くので、キャッシュカードを用意しておいてほしい」

などとうその説明があったということです。

その後、逮捕された少年は金融庁職員を装って男性宅を訪問。男性から提出を受けたキャッシュカード1枚を封筒に入れ、隙を見て別の封筒とすり替え、キャッシュカードを盗んだ疑いが持たれています。

警察の調べに対し、少年は「間違いありません」と容疑を認めているということです。

「カードが不正利用されている」は不安をあおる典型的な詐欺電話

今回の事件では、警察を名乗る人物が電話で「カードが不正利用されている」と伝え、被害者の不安をあおったとみられています。

特殊詐欺では、まず電話で被害者を動揺させ、その後に別の人物が職員を装って自宅を訪れる手口が確認されています。

特に、

「カードが不正利用されている」
「口座が危ない」
「証拠品として預かる」
「職員が取りに行く」
「封筒に入れて保管してほしい」

といった言葉が出た場合は、詐欺を疑う必要があります。

警察官や金融庁職員、銀行協会職員が、キャッシュカードを自宅まで取りに来ることはありません。

封筒に入れさせてすり替える手口にも注意

今回、少年は男性から受け取ったキャッシュカードを封筒に入れたうえで、隙を見て別の封筒とすり替えた疑いが持たれています。

この「封筒すり替え」は、キャッシュカード詐欺盗でよく使われる手口の一つです。

被害者にカードを封筒に入れさせたあと、

「印鑑を持ってきてください」
「封印が必要です」
「このまま保管してください」

などと言って目を離させ、その隙に中身の入った封筒を別の封筒とすり替えるケースがあります。

被害者は、手元に封筒が残っているため、カードを盗まれたことにすぐ気づけない場合があります。

18歳少年は「受け子」か 背後の指示役も捜査

警察は、逮捕された少年を、なりすまし詐欺の受け子とみて捜査しています。

受け子とは、詐欺グループの指示を受けて、被害者の自宅などを訪れ、現金やキャッシュカードを受け取る役割の人物です。

特殊詐欺では、電話をかける人物、シナリオを作る人物、受け子に指示を出す人物、カードを使って現金を引き出す人物など、複数人が役割を分担していることがあります。

警察は、少年がどのような経緯で事件に関与したのか、ほかに関与した人物がいないかを含めて調べています。

高齢者を狙う特殊詐欺 家族で共有したい注意点

今回のような手口は、高齢者を狙った特殊詐欺で繰り返し確認されています。

家族や周囲の人が、あらかじめ次の点を共有しておくことが重要です。

警察官や金融庁職員がキャッシュカードを預かることはありません。
暗証番号を聞かれた場合は詐欺を疑ってください。
「今すぐ必要」「証拠品として必要」と言われても、その場で渡してはいけません。
不審な電話があった場合は、いったん電話を切り、家族や警察に相談してください。
自宅に知らない人物が来た場合は、ドアを開けずに確認することが大切です。

「自分は大丈夫」と思っていても、突然、警察や金融機関を名乗る電話が来ると、冷静に判断できない場合があります。

だからこそ、家族の間で「カードは絶対に渡さない」と確認しておくことが被害防止につながります。

この事件で分かっていること

逮捕されたのは誰か

窃盗、いわゆるキャッシュカード詐欺盗の疑いで逮捕されたのは、栃木県那須塩原市に住む18歳の少年です。若年者であるため、氏名は公表されていません。

被害に遭ったのは誰か

福島県郡山市に住む80代の男性です。

どのような電話があったのか

警察を名乗る人物から、「男性のカードで現金10万円が引き出されている」「古いキャッシュカードを証拠品として差し出してほしい」「金融庁職員が行く」などとうその電話があったということです。

少年は何をした疑いがあるのか

金融庁職員を装って男性宅を訪れ、男性から提出を受けたキャッシュカード1枚を封筒に入れ、隙を見てすり替えて盗んだ疑いが持たれています。

容疑を認めているのか

警察によると、少年は「間違いありません」と容疑を認めているということです。

警察は何を調べているのか

少年がなりすまし詐欺の受け子だったとみて、電話をかけた人物や指示役など、ほかに事件へ関与した人物がいないか捜査しています。

同じ被害を防ぐにはどうすればよいのか

警察官や金融庁職員がキャッシュカードを預かることはありません。不審な電話や訪問があった場合は、その場で対応せず、家族や警察に相談することが重要です。

まとめ

福島県郡山市の80代男性からキャッシュカードを盗んだとして、栃木県那須塩原市に住む18歳の少年が逮捕されました。

警察を名乗る人物が「カードが不正利用されている」と電話し、金融庁職員を装った人物が自宅を訪れてカードを受け取る手口だったとされています。

警察官や金融庁職員が、キャッシュカードを預かったり、暗証番号を聞いたりすることはありません。

「カードが使えない」
「証拠品として預かる」
「職員が取りに行く」
「封筒に入れて保管して」

こうした言葉が出た場合は、詐欺の可能性があります。

不審な電話や訪問があった場合は、すぐにカードを渡さず、家族や警察に相談してください。

本記事は報道内容をもとに構成しています。逮捕段階の情報を含み、今後の捜査や発表により内容が変わる可能性があります。続報が入り次第、追記・更新します。

担当記者:一条

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