春の王者が、夏の大阪から姿を消した。
第108回全国高校野球選手権大阪大会は2026年7月19日、くら寿司スタジアム堺で4回戦が行われ、今春のセンバツを制した大阪桐蔭が大阪立命館に延長10回タイブレークの末、2-3で敗れた。
大阪桐蔭が目指していたのは、同校史上3度目となる春夏連覇。全国の頂点に立ったチームの夏は、甲子園を前に、まさかの形で終わった。
初回に2失点 センバツ王者が追う展開に
大阪桐蔭は初回に2点を先制され、序盤から大阪立命館を追いかける展開となった。
前半5回まで得点を奪えなかったが、6回に谷渕瑛仁の適時打で1点を返す。続く7回には仲原慶二の適時内野安打で2-2の同点に追いつき、センバツ王者の粘りを見せた。
しかし、8回、9回は勝ち越し点を奪えず、試合は無死一、二塁から始まる延長タイブレークへ突入した。
延長10回、暴投で勝ち越し点を献上
10回表、大阪桐蔭は1死満塁の場面で暴投により1点を失い、2-3と勝ち越された。
それでも、その裏には反撃の機会が訪れる。1死二、三塁から谷渕が敬遠され、大阪桐蔭は1死満塁。1点を返せば同点、長打が出れば逆転サヨナラという場面だった。
大阪桐蔭ベンチが選択したのはスクイズ。だが、打者がバットに当てた際、足が打席の外に出ていたと判定され、反則打球でアウトとなった。
同点を狙った勝負手が、痛恨の2死目に変わった。
最後の打者も投ゴロに倒れ、試合終了。大阪立命館が3-2でセンバツ王者を破り、次戦へ駒を進めた。
勝負を分けた「悪夢の10回」
大阪桐蔭は、2点を追う展開から試合を振り出しに戻した。流れを引き寄せながらも、最後の1点が遠かった。
特に延長10回は、暴投による失点と、スクイズでの反則打球が重なった。わずかな精度の差が、そのまま勝敗に直結した形だ。
強力な戦力を擁する大阪桐蔭であっても、一発勝負の地方大会では、ひとつのミス、ひとつの判定が試合を決める。春の全国王者も、その厳しさから逃れることはできなかった。
大阪立命館、粘り抜いて王者撃破
大金星を挙げた大阪立命館は、初回に2点を奪った後、大阪桐蔭の反撃を受けながらも崩れなかった。
6回、7回に1点ずつを返されても勝ち越しは許さず、延長10回に再びリード。最後は1死満塁の危機をしのぎ、優勝候補筆頭を退けた。
センバツ王者を相手に10回を戦い抜いた粘りと、最終盤での冷静さが光る勝利となった。
史上初ではない「3度目の春夏連覇」
大阪桐蔭は、2012年と2018年に春夏連覇を達成している。今回目指していたのは、史上初ではなく、同校として3度目の春夏連覇だった。
春夏連覇を3度成し遂げれば、同校の高校野球史に新たな記録を刻む可能性があった。しかし、その挑戦は大阪大会4回戦で途絶えた。
全国制覇から約4カ月。春の王者という肩書を背負った大阪桐蔭の夏は、歓喜の甲子園ではなく、くら寿司スタジアム堺で幕を閉じた。
編集部まとめ
センバツ王者・大阪桐蔭の敗退は、大阪大会最大級の波乱となった。
ただ、試合内容は一方的ではない。大阪桐蔭は2点差を追いつき、大阪立命館も王者の圧力に耐えた。最後に勝敗を分けたのは、延長10回の暴投と反則打球。どちらに転んでもおかしくない試合だった。
春に全国を制した実績も、夏の地方大会では勝利を保証しない。高校野球の残酷さと面白さが、最後の一球まで凝縮された一戦だった。
週刊TAKAPI編集部/黒木
特記事項:本記事は大会結果および各社報道をもとに構成しています。試合は大阪立命館が大阪桐蔭に3-2で勝利しました。提供情報にあった「史上初の3度目の春夏連覇」は誤りで、大阪桐蔭が目指していたのは同校として3度目の春夏連覇です。
この記事の要点
2026年7月19日、くら寿司スタジアム堺で行われた第108回全国高校野球選手権大阪大会4回戦で、今春のセンバツ王者・大阪桐蔭が大阪立命館に延長10回タイブレークの末、2-3で敗れた。大阪桐蔭は初回に2点を先制された後、6回と7回に1点ずつを返して同点に追いついたが、延長10回表に暴投で勝ち越しを許した。その裏の1死満塁ではスクイズを試みたものの反則打球と判定され、得点できないまま試合終了。同校3度目の春夏連覇への挑戦は、大阪大会4回戦で幕を閉じた。
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