静岡県富士宮市に住む30代の会社員女性が、警察官を装った人物から「逮捕状が出ている」などと告げられ、現金合わせて99万円をだまし取られた。静岡県警は、警察官をかたる特殊詐欺事件とみて調べている。
警察によると、被害があったのは7月25日ごろ。女性の携帯電話に警察官を名乗る男から電話があり、「あなたのペイペイ銀行の口座が詐欺に悪用されている」と告げられた。
男はさらに、「逮捕された犯人の自宅から、あなたの口座情報が見つかった」「事件への関与が疑われ、逮捕状が出ている」などと説明したという。
そのうえで、「事件に関与していないことを証明する必要がある」として、指定した口座へ現金を振り込むよう求めた。
女性は相手の話を信じ、指示された口座に合わせて99万円を送金した。
栃木県警と兵庫県警の警察官を装う
女性に電話をかけた人物らは、栃木県警と兵庫県警の警察官を名乗っていたという。
複数の警察組織の名称を使い分けることで、別の県警が連携して捜査しているように装い、女性に話を信用させようとした可能性がある。
「逮捕状が出ている」と告げて強い不安を与えたうえで、無実を証明するためには送金が必要だと思い込ませる手口だった。
突然、自分が犯罪に関与していると告げられた女性は、警察官を名乗る相手の指示に従い、現金を振り込んだとみられる。
銀行が不審な送金に気づき発覚
事件が明らかになったのは、女性が利用していた銀行側が送金を不審に思い、警察へ連絡したことがきっかけだった。
静岡県警は、警察が事件捜査や資金確認を理由に、電話で現金の振り込みを指示することはないと注意を呼びかけている。
警察官を名乗る人物から電話があった場合でも、相手が伝えた番号へ折り返さず、いったん通話を終了したうえで、最寄りの警察署などへ自分で確認することが重要となる。
また、「逮捕状が出ている」「口座が犯罪に使われている」「資金を調査する」といった言葉とともに金銭の移動を求められた場合は、詐欺を強く疑う必要がある。
ニセ警察詐欺の被害が相次ぐ
警察官を装う詐欺では、実在する警察本部や警察署の名称を使ったり、電話や通信アプリを通じて偽の逮捕状や捜査資料を示したりする手口が使われることがある。
相手は被害者に「第三者へ話してはいけない」などと告げ、家族や本物の警察へ相談させないまま送金を急がせるケースもある。
静岡県内でもニセ警察を名乗る詐欺被害が後を絶たず、県警が警戒を呼びかけている。
編集部まとめ
警察官を名乗る相手から「逮捕状が出ている」「無実を証明するために送金が必要だ」と告げられても、警察が捜査を理由に現金を振り込ませることはありません。警察の名称や所属を告げられても信用せず、通話を切ったうえで、自分で調べた警察署の連絡先へ確認することが被害防止につながります。
週刊TAKAPI編集部/松本
特記事項:本記事は警察発表を基に構成しています。被害女性の氏名や勤務先など、本人の特定につながる情報は掲載していません。
サイト訪問者数

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。