くら寿司が、9月4日から寿司メニューの価格体系を大きく組み替える。
現在、最低価格が115円の店舗では110円へ5円値下げ。一方で、これまで115円で食べられた「サーモン」など33品目は120円へ値上げされる。
「110円に戻るなら安くなる」と思った人には少し注意が必要だ。
今回の改定は一律値下げではない。安くなる商品と高くなる商品を分けながら、新たな110円ゾーンを作り直す価格改定となる。
サーモン派には少し寂しい変更だが、たまご焼きやハンバーグ、コーンなどをよく注文するファミリー層には朗報になりそうだ。
最低価格は115円→110円 でも人気ネタ33品目は120円
9月4日から、現在115円を最低価格としている店舗では110円へ値下げされる。
ところが、現在115円で販売されている商品のうち33品目は逆に120円へ上がる。
代表的なのは、
- サーモン
- ゆず塩かつおたたき
- 生えび
- 大葉松いか
- 赤貝
など。
特にサーモンは、回転寿司で「とりあえず1皿」と選ぶ人も多い定番ネタだ。
サーモン好きにとっては、「最低価格が下がったのに、自分が食べるものは高くなった」という少し複雑な9月4日になりそうだ。
5円差でも10皿なら50円、20皿なら100円
「たった5円」と思うかもしれない。
しかし回転寿司では、5円の差が皿数によって積み上がる。
たとえば、これまで115円だった商品を10皿食べ、それがすべて120円になれば単純計算で50円増える。
20皿なら100円。
逆に、115円だった商品が110円になり、10皿注文すれば50円安くなる。
家族4人でそれぞれ10皿前後食べるようなケースでは、選ぶ商品によって会計の差がさらに広がる可能性がある。
今回の改定は、5円という数字だけを見るより、何皿注文するかまで考えた方が実感しやすい。
たまご、ハンバーグ、コーンは110円へ ファミリーには朗報
一方、110円になる商品には、子どもから人気の高いメニューが並ぶ。
熟成びんちょうまぐろ、ねぎまぐろ、たまご焼き、ハンバーグ、コーンなどが、これまでより手に取りやすい価格になる。
子どもが好きな皿を何枚も注文する家庭なら、この5円値下げは地味に効いてくる。
サーモン中心の大人には値上げ感があり、子ども向けメニューを多く注文する家庭には値下げ効果が出る。
同じくら寿司を利用しても、家族構成や注文するネタによって今回の改定への印象はかなり変わりそうだ。
新しい「相盛り」は110円 サーモン派の逃げ道になる?
今回、面白い存在になりそうなのが新しい「相盛り」商品だ。
えびとサーモン、熟成びんちょうまぐろとサーモン、たまご焼きとサーモンなど、1皿で2種類のネタを楽しめる組み合わせが110円で登場する。
サーモン単品は120円へ上がる。
それでも「サーモンは食べたい」という人なら、110円の相盛りを選ぶという手がある。
このあたりは、単純な値上げを感じさせないための工夫でもある。
今回、相盛りなどを含め計37品目が110円ゾーンに入る。
9月4日以降は、「いつものネタをそのまま注文する」のではなく、110円商品を見ながら組み合わせを変える楽しみも出てきそうだ。
看板「熟成まぐろ」は120円を維持
くら寿司の看板商品の一つ「熟成まぐろ」は120円を維持する。
最低価格が110円へ下がっても、看板商品まで値下げするわけではない。
110円では価格を強く意識する商品を配置し、120円にはサーモンや熟成まぐろなど人気・定番商品を置く。
今回の改定を見ると、くら寿司が単純に「安さ」だけで勝負するのではなく、価格帯ごとに商品の役割を分けようとしていることが分かる。
なぜ今、あえて110円を復活させるのか
外食産業を取り巻く環境は決して楽ではない。
原材料価格、エネルギーコスト、人件費などの上昇が続く中、回転寿司各社にとって低価格の維持はますます難しくなっている。
それでもくら寿司は、最低価格そのものを110円へ引き下げる。
ここが今回の価格改定で最も興味深いところだ。
人気ネタの一部は120円へ移しながら、消費者に強く伝わる「110円」という入口価格を復活させる。
つまり今回の改定は、値下げというより「安く見える入口を残しながら、商品の価格を再配置する戦略」と見る方が実態に近い。
9月4日からは「何を食べるか」で得する人が変わる
今回の価格改定を整理すると、利用者は大きく3タイプに分かれそうだ。
サーモンや生えびなどを中心に注文する人は、以前より少し高くなる可能性がある。
たまご焼き、ハンバーグ、コーンなどを多く注文するファミリー層は、110円化の恩恵を受けやすい。
そして価格を見ながら相盛りなどを選ぶ人は、110円ゾーンをうまく使える。
「くら寿司が110円になった」というニュースだけを見て店へ行くと、会計時に「あれ?」となる人もいるかもしれない。
9月4日以降は、価格表を一度見てから注文する方がよさそうだ。
編集部まとめ
くら寿司の9月4日の価格改定は、一言でいえば「110円復活」と「人気ネタの値上げ」を同時に行うものだ。
最低価格は115円から110円へ。
その一方で、サーモンなど33品目は120円になる。
そして新たな相盛りなどを含む37品目を110円で展開する。
サーモン派には少し残念。子ども向けメニューを多く注文する家庭にはうれしい。相盛りを試したい人には新しい楽しみが増える。
同じ5円でも、10皿なら50円、20皿なら100円。
これからのくら寿司は「何皿食べるか」だけでなく、「どの110円、120円を選ぶか」で会計が変わる。
9月4日から始まるのは単なる値下げではない。くら寿司の「110円と120円の新しい使い分け」だ。
週刊TAKAPI編集部/黒木
特記事項
この記事は2026年8月20日時点で公表されている価格改定内容を基に構成した。
価格改定は2026年9月4日から実施予定で、店舗によって最低価格や一部商品の販売価格が異なる。
現在115円の商品33品目が120円へ改定される一方、新たな相盛り商品などを含む計37品目が110円で販売される予定となっている。
記事中の50円、100円などの金額は、1皿当たり5円の価格差を単純計算した例で、実際の会計額は注文内容や店舗によって異なる。
この価格改定で分かっていること
くら寿司は2026年9月4日から、最低価格115円の店舗で110円へ値下げする一方、サーモンなど33品目を120円へ値上げする。新しい相盛りなどを含む計37品目を110円で展開し、商品ごとの価格帯を再編する。
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