豊橋市は2026年9月4日、市内のインフルエンザ患者の定点医療機関当たり報告数が、第35週(8月24~30日)に1.11となり、流行開始の目安1.00を上回ったとして、市内がインフルエンザの流行シーズンに入ったと公表した。
市内では9医療機関を定点として患者数を集計している。前週の第34週(8月17~23日)は0.89で、第35週は1.11まで上昇した。豊橋市の公式データでは、第32週0.22、第33週0、第34週0.89、第35週1.11と推移している。
愛知県全体も第35週に1.10となり、県は前日の9月3日に流行入りを発表した。現在、県内にインフルエンザ注意報・警報は発令されていない。
豊橋市は0.89から1.11へ 流行開始の目安を超える
豊橋市では、市内9カ所の定点医療機関から毎週インフルエンザ患者数の報告を受け、1医療機関当たりの報告数を公表している。
第35週は1.11となり、流行開始の目安となる1.00を上回った。市は「インフルエンザが流行シーズンに入ったと考えられます」として、感染予防と重症化防止を呼び掛けている。
ここでいう「1.11」は、豊橋市全体の患者数が1.11人という意味ではない。定点医療機関から1週間に報告された患者数を、定点数で割った指標となる。
前週の0.89からは0.22ポイント上昇し、今回初めて流行開始の目安を超えた。
愛知県全体も1.10 県公式の過去10年表では最も早い
愛知県も9月3日、第35週の県内163定点における報告数が1医療機関当たり1.10となったとして、2026/27シーズンの流行入りを発表している。
県が公表した過去10年間の流行入り時期を見ると、2023/24シーズンは第36週、2024/25シーズンは第46週、2025/26シーズンは第41週だった。
今シーズンは第35週で、県公式の過去10年間の一覧では最も早い時期となる。前シーズンの第41週と比べても6週早い。
豊橋市についても、前シーズンの2025/26シーズンは2025年10月16日に流行入りしており、今年は9月上旬から流行開始の目安を超えた。
「流行入り」と「注意報・警報」は別
今回の発表で注意したいのが、「流行入り」と「注意報・警報」の違いだ。
9月4日時点で、愛知県内にインフルエンザ注意報・警報は発令されていない。 豊橋市の公式ページでも、この点を明記している。
愛知県は、県内の定点当たり報告数が10を上回った場合に注意報、30を上回った場合に警報を発令するとしている。現在の県平均は1.10であり、流行開始の目安は超えたものの、注意報基準とは大きな開きがある。
前シーズンは2025年10月16日に流行入りした後、11月6日に注意報、11月20日に警報が発令され、2026年4月2日に警報が解除された。
このため、現段階を「警報」や「大流行」と表現するのは正確ではない。
全国では豊橋より1週早く流行シーズン入り
豊橋市によると、全国では第34週(8月17~23日)の報告数を受け、厚生労働省が8月28日にインフルエンザの流行シーズン入りを公表している。
その翌週となる第35週で愛知県全体が1.10、豊橋市が1.11となり、地域でも流行開始の目安を超えた形だ。
今後は単に「流行入りしたか」ではなく、定点当たり報告数がどの程度の速度で上昇するのかが重要になる。
学級閉鎖など市内の集団発生も次の確認点
豊橋市では、幼稚園、保育所、小中高校などでインフルエンザ様疾患による学級・学年・学校閉鎖などの措置が取られた場合、その情報を収集している。
今後、市内で学校や保育施設の集団発生が確認されれば、定点値の上昇とは別に地域への影響を示す重要な指標となる。
豊橋で次に確認すべき差分は、第36週以降の定点値、学校・保育施設での集団発生、愛知県の注意報・警報への移行となる。
市は手洗いなど感染予防を呼び掛け
豊橋市は、手洗いや適度な湿度の保持、十分な休養と栄養、咳エチケットなど基本的な感染対策を呼び掛けている。今後、本格的な流行につながる可能性があるとして、感染拡大と重症化の予防を求めている。
編集部まとめ
豊橋市では第35週の定点当たり報告数が1.11となり、前週の0.89から流行開始の目安を超えた。
愛知県全体も1.10で流行入りしているが、現時点で注意報・警報は出ていない。
今後は「流行入り」という言葉だけで状況を判断せず、市内の定点値がどこまで上昇するか、学校や保育施設への影響が出るかを継続して確認する必要がある。
週刊TAKAPI編集部/一条
特記事項
この記事は、豊橋市が2026年9月4日に更新したインフルエンザ発生状況と、愛知県が9月3日に公表した第35週の発生動向を基に構成しています。
豊橋市は市内9定点で第35週1.11、第34週0.89。愛知県は県内163定点で第35週1.10です。愛知県内には9月4日時点で注意報・警報は発令されていません。
「過去10年間で最も早い」は、愛知県が公表している過去10年間の流行入り一覧を比較したものです。
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