豊橋市は9月10日、市内で郵便局や警察官を装った「ニセ警察詐欺」の前兆電話が複数確認されたとして注意を呼びかけました。
電話が確認されたのは9月8日。市内に住む複数の人の固定電話に、郵便局を名乗る人物から「あなたが送った荷物に犯罪の嫌疑がある」などと連絡があり、その後、警察官を装う人物へ電話が代わったということです。
警察官役は事件への関与を疑わせる話をしたうえ、「守秘義務がある」「誰にも話してはいけない」などとして周囲への相談を止めようとし、携帯電話番号や家族構成などを聞き出したとされています。
郵便局を名乗り、途中から警察官役へ
今回の電話は、最初から警察官を名乗る手口ではありませんでした。
郵便局を装った人物が「あなたが送った荷物に犯罪の嫌疑がある」と告げた後、警察官を装う人物へ電話が引き継がれています。
市は、この一連の流れをニセ警察詐欺の手口として注意喚起しています。
9月10日の発表では、送金や現金交付、口座からの資金移動など具体的な金銭被害は公表されていません。
「守秘義務」を理由に相談を止める
今回確認された電話では、警察官役が「守秘義務」を理由に、家族や周囲へ話さないよう求めています。
そのうえで携帯電話番号や家族構成といった個人情報を聞き出していました。
警察庁も、ニセ警察詐欺では「守秘義務」などを口実に周囲への相談を妨げ、電話を受けた人を孤立させる手口が使われるとして注意を呼びかけています。
今回の豊橋の事案については、金銭要求まで進んだとの情報は公表されていません。
9月2日にも類似する前兆電話
豊橋市内では9月2日にも、郵便局や配送業者を装った電話から警察官役へつなぎ、「逮捕になる」などと不安をあおる前兆電話が多数確認されていました。
今回、市が発表したのは9月8日に確認された別の事案です。
9月2日の電話ではLINE通話への誘導が確認されていましたが、今回は「守秘義務」を理由に相談を止め、携帯電話番号や家族構成を聞き出す内容が新たに示されています。
全国では5422件、被害額617.1億円
警察庁が9月4日に公表した2026年7月末時点の暫定値では、全国のニセ警察詐欺の認知件数は5422件、被害額は617.1億円でした。
前年同期と比べ、認知件数は6.4%減少した一方、被害額は25.7%増加しています。
この数字は全国のニセ警察詐欺全体を集計したもので、今回豊橋で確認された電話の被害件数や被害額を示すものではありません。
知らない番号や「+」から始まる電話に注意
豊橋市は、非通知や知らない番号、「+」から始まる国際電話番号には出ないよう呼びかけています。
電話に出た場合も、相手に個人情報を伝えず、一度通話を切り、家族や警察などへ相談するよう求めています。
不審な電話の相談先として、市は豊橋警察署(0532-54-0110)を案内しています。
固定電話では、国際電話不取扱受付センターを利用して国際電話の発着信を休止する方法もあります。また、豊橋市は詐欺防止機能付き電話機の購入費補助制度を設けており、安全生活課(0532-51-2550)が問い合わせを受け付けています。
今回の電話による金銭被害や、その後の発生状況が新たに確認された場合、週刊TAKAPIでは続報として更新します。

※ 豊橋ほっとメール
週刊TAKAPI 編集部/一条
特記事項
この記事は、豊橋市が2026年9月10日に配信した注意喚起を一次情報とし、警察庁のニセ警察詐欺に関する公表資料を補足して構成しています。
電話が確認されたのは9月8日で、市の公表日は9月10日です。9月2日に豊橋市内で確認された類似電話とは別の発生として扱っています。
今回の市発表では具体的な金銭被害は公表されていないため、「詐欺被害が発生した」とは記載していません。全国の5422件、617.1億円は警察庁の全国統計です。
情報提供募集
豊橋市内で同様の電話を受けた方や、郵便局・警察官を名乗る不審電話について公表可能な情報をお持ちの方は、メール(info@108takapi.jp)、各種SNSのDM、または公式LINEまでお寄せください。
電話番号、住所、家族構成などの個人情報は公開せず、内容を確認したうえで取材・報道に活用します。
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