愛知県東三河地域の重要な水源となっている宇連ダム(新城市)の貯水率が、まとまった雨の影響で20%台まで回復した。
水資源機構などによると、宇連ダムは少雨の影響で貯水量が減少し、9月4日には貯水率が2.1%まで低下していた。
その後、8日から9日にかけて降った雨によってダムへの流入量が増え、10日午前1時には貯水率が20%まで回復。10日午後5時半時点では23.0%となった。
20%を上回るのは8月19日以来となる。
さらに、水資源機構が公表している11日午前0時時点のデータでは、宇連ダムの貯水量は686万3000立方メートル、貯水率は24.1%まで上昇している。
一時2.1% わずか数日で20%台へ
宇連ダムでは夏以降、厳しい水不足が続いていた。
9月4日の貯水率はわずか2.1%。その後も低い状態が続いていたが、8日には9.5%、9日には19.9%と急速に回復し、11日午前0時時点では24.1%となった。
ただし、回復したとはいえ平年と比べれば依然として低い。
愛知・豊川用水振興協会によると、9月10日現在の宇連ダムの平年貯水率は64.3%で、今回の雨による回復後も平年を大きく下回っている。
豊川用水全体では42.8%まで回復
宇連ダムだけでなく、大島ダムや地区内調整池を含めた豊川用水全体の貯水量も回復している。
11日午前0時時点では、豊川用水全体の貯水量は2218万5000立方メートル、貯水率は42.8%となった。
宇連ダム単体の24.1%より高い数字となっているため、「宇連ダムの貯水率」と「豊川用水全体の貯水率」を混同しないよう注意が必要だ。
節水対策は解除されず
まとまった雨で水源状況は改善したものの、東三河地域で実施されている節水対策は現在も続いている。
豊川用水では9月1日午前9時から第2回節水対策が実施されており、節水率は水道用水15%、農業用水20%、工業用水20%となっている。
愛知県も引き続き節水への協力を呼びかけている。
一方、尾張地域などに水を供給する愛知用水では、牧尾ダムの貯水率が大幅に回復したことから節水対策が解除されており、東三河の豊川用水とは状況が異なる。
今後も降雨と貯水率の推移に注意
宇連ダムは一時2.1%まで落ち込んだ状態から20%台まで急速に回復した。
今回の降雨は東三河の水不足にとって大きな改善材料となったものの、宇連ダムの貯水率は依然として平年水準には届いていない。
今後は、雨によるダムへの流入がどこまで続くのか、豊川用水全体の貯水量がさらに回復するのか、そして節水対策がいつ緩和・解除されるのかが焦点となる。
週刊TAKAPIでは、宇連ダムと豊川用水の水源状況を引き続き確認する。
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