愛媛県新居浜市の男性(52)がWECARS西条店で購入した中古のマセラティを巡り、松山地裁西条支部がWECARSに約27万円の支払いを命じていたことが分かった。
男性が車を購入したのは2024年7月。納車から約2週間後、装着されていたマフラーが車検に適合していないことが判明したとされる。
男性は修理費や慰謝料など約290万円を求めて提訴。2026年7月30日付の判決で、裁判所は車検に適合する車を引き渡す義務についてWECARS側の債務不履行を認定し、約27万円の支払いを命じたという。
WECARSは判決について、真摯に受け止める趣旨の説明をしている。
2024年7月に購入 約2週間後にマフラーの問題判明
男性が中古のマセラティを購入したのは2024年7月。
購入先は愛媛県西条市のWECARS西条店だった。
ところが納車から約2週間後、装着されていたマフラーが車検に適合していないことが判明したとされる。
男性はその後、修理費や慰謝料などとして約290万円の損害賠償を求め、WECARSを相手に訴訟を起こした。
今回の裁判で争点となったのは、販売された車両が車検に適合する状態だったかという点だ。
約290万円請求 判決は約27万円
松山地裁西条支部は2026年7月30日、WECARSに約27万円の支払いを命じた。
男性側の請求額は約290万円だったため、請求された全額が認められたわけではない。
裁判所は、売主には車検に適合する車を引き渡す義務があるとして、その義務について債務不履行があったと認定したとされる。
一方、現在確認できる公開情報では、約27万円のうち修理費など各損害項目が具体的にいくら認められたのか、その詳細な内訳までは明らかになっていない。
判決文そのものも現時点では確認できていない。
「車検に適合する車を引き渡す義務」で債務不履行
今回の判決で重要なのは、単に「中古車に不具合があった」という点ではない。
裁判所が、車検に適合する車を買主へ引き渡す義務が売主側にあったと判断し、その義務を果たしていなかったとして債務不履行を認定した点だ。
ただし、販売前のどの工程で問題を把握できたのか、店舗側がマフラーの状態を認識していたのか、誰がどのような点検を行ったのかといった具体的な内部事情までは公表されていない。
このため、「販売店が不適合を知りながら販売した」とまでは断定できない。
事業承継から約2カ月後の購入
今回の車両が購入された2024年7月は、WECARSが旧ビッグモーターなどの事業を承継した同年5月から約2カ月後にあたる。
時系列上は、新会社への事業承継後に行われた取引だ。
一方、旧会社で過去に起きた問題と今回の販売をそのまま結び付ける根拠はない。
今回確認されているのは、WECARS発足後に行われたこの個別取引について、裁判所が債務不履行を認定したという事実だ。
販売前にどこまで確認されていたのか
納車から約2週間という比較的短い期間で、マフラーが車検に適合していないことが判明した今回のケース。
今後の確認点となるのは、販売前の車両確認がどのように行われていたのかだ。
マフラーがいつ交換・変更されたものだったのか、販売前の点検で不適合状態を確認できたのか、購入時にどのような説明が行われたのかについては、現在の公表情報では明らかになっていない。
判決では債務不履行が認定されたとされる一方、店舗内部で問題が生じた具体的な工程まで判明しているわけではない。
整備記録簿を巡って別の刑事手続も
この車両を巡っては、整備記録簿に関する別の刑事手続も報じられている。
購入した男性が関係者を告訴し、その後、警察が関係者について検察へ書類を送ったとされる。
ただし、これは今回の民事判決とは別の手続きだ。
書類送検は有罪を意味するものではなく、その後の起訴・不起訴などの処分については現時点で確認できていない。
WECARS「判決を真摯に受け止める」
WECARS広報室は今回の判決について、真摯に受け止める趣旨の説明をしている。
一方、判決に対して控訴したのか、すでに確定しているのかについては、現在確認できる情報では明らかになっていない。
このため、本稿では「約27万円の支払いを命じた判決」が出た事実までを記載し、確定判決とは表現しない。
編集部まとめ
WECARS西条店で2024年7月に中古のマセラティを購入した新居浜市の男性が、納車から約2週間後にマフラーが車検に適合していないことが判明したとして損害賠償を求めた裁判で、松山地裁西条支部は同社に約27万円の支払いを命じた。
男性は修理費や慰謝料など約290万円を請求していたが、認められたのは約27万円とされる。裁判所は、車検に適合する車を引き渡す義務についてWECARS側の債務不履行を認定した。
車両が購入されたのはWECARSへの事業承継から約2カ月後。一方、販売前の点検工程やマフラーの状態を店舗側がどこまで把握していたのか、判決が確定しているのかなどは現時点で明らかになっていない。
週刊TAKAPI編集部/松本
特記事項
この記事は、2026年9月26日までに確認できた裁判に関する公開情報などを整理して構成しています。
判決日は2026年7月30日とされていますが、判決文そのものは現時点で確認できていません。また、控訴の有無や判決確定の有無も確認できていません。
男性側の請求額は約290万円、WECARSに支払いが命じられた金額は約27万円とされています。約27万円の詳細な損害項目の内訳については確認できていません。
整備記録簿を巡る刑事手続は今回の民事判決とは別であり、書類送検されたことは刑事責任の確定を意味しません。
独立メディアだからこそできる、忖度しない報道を。

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