東京都港区の都立六本木高校で10月30日、1年の女子生徒(16)が同級生に包丁で刺された事件で、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された別の1年の女子生徒(16)が、事件前に政治的な話題をめぐって口論になったと供述していることが11月2日、明らかになった。
警視庁少年事件課によると、2人は入学後から親しい友人関係にあったが、10月中旬ごろに意見が対立したという。逮捕された生徒は、相手との関係が修復できなければ一緒に死のうと考えていたという趣旨の供述もしている。
警視庁は、友人関係の変化や事件当日までの行動を詳しく調べている。
入学後から親しい関係 10月中旬に口論か
警視庁や捜査関係者によると、2人は同じ高校に通う1年生で、入学直後から親しくなり、互いに交流を続けていた。逮捕された生徒が被害生徒の自宅に泊まることもあったという。
しかし、10月中旬ごろに政治的な話題をめぐって口論となり、その後、関係が変化したとされる。
逮捕された生徒は、相手が自分から離れていくことへの不安を抱いていたと説明している。警視庁は、関係の悪化に悩んでいたことが事件の背景にある可能性を調べている。
一方、具体的にどのような政治的話題で意見が対立したのかは明らかになっていない。政治的な立場の違いが直接の犯行原因になったと断定できる状況ではない。
事件当日に包丁2本を持参 図書室で同級生を刺した疑い
事件が起きたのは10月30日午後1時5分ごろ。校内で文化祭が開かれていた際、3階の図書室で女子生徒が包丁で刺され、学校職員が110番通報した。
警視庁によると、逮捕された生徒は、包丁2本を自宅からバッグに入れて持参したと供述している。事件直後、学校職員が凶器とみられる包丁1本を取り上げ、バッグから別の包丁も見つかったという。
11月2日までに明らかになった供述では、図書室で被害生徒に自分への気持ちを尋ねたところ、以前のようには好きになれないという趣旨の返答を受け、その後、相手を追いかけて刺したと説明している。
逮捕された生徒は、相手を殺害して自分も死のうと考えていたという趣旨の供述もしている。
警視庁は、包丁を準備した経緯や、事件に至るまでの行動を調べている。
被害生徒は肩や脇腹を負傷 命に別条なし
被害生徒は肩や脇腹などを複数回刺され、病院に搬送された。搬送時には意識があり、命に別条はないとされている。
負傷の程度については、事件直後に重傷と報じられた一方、11月2日の詳報では軽傷とされており、情報に相違がある。
現段階では、負傷部位や命に別条がないことは確認できるものの、治療期間や現在の回復状況については、十分な情報が得られていない。
学校は事件翌日の10月31日に予定していた文化祭の一般公開を中止した。
11月1日に送検 警視庁が動機と計画性を調査
警視庁は11月1日、逮捕された女子生徒を殺人未遂と銃刀法違反の疑いで東京地検に送検した。
事件発生当初から、逮捕された生徒が相手を殺害した後に自分も死のうと考えていたという趣旨の供述が伝えられていた。
今回、政治的な話題による口論や、親しかった同級生との関係の変化について新たな説明が明らかになったことで、事件前の経緯がより具体的になった。
ただし、これらは供述や捜査関係者の説明に基づく情報であり、被害生徒とのやり取りの全容が確認されたわけではない。
警視庁は、事前に包丁を準備した経緯を含め、詳しい動機と計画性の有無を調べている。
編集部まとめ
都立六本木高校で発生した刺傷事件では、11月2日までに、逮捕された生徒が政治的な話題での口論や、その後の友人関係について供述していることが明らかになった。
ただし、政治的な意見の対立だけで事件が起きたと結論付けることはできない。被害生徒との関係がどのように変化し、なぜ包丁を持参して犯行に及んだとされるのか、捜査による解明が必要だ。
同時に、校内で生徒が刃物により負傷した事実は重く、被害生徒の回復と、事件に接した生徒への心理的な支援が求められる。
事件の背景を明らかにすることと、未成年の当事者のプライバシーを守ることは、両立させなければならない。
特記事項
本記事は2026年10月30日の事件発生から、11月1日の送検、11月2日に明らかになった供述内容までを統合した続報です。
政治的な話題での口論や友人関係の変化については、逮捕された生徒の供述と捜査関係者の説明に基づいています。具体的な政治的立場や、2人の関係について未確認の情報を加えていません。
被害生徒の負傷程度には報道間で相違があるため、重傷・軽傷の一方に断定していません。
週刊TAKAPI編集部/成田
WEEKLY TAKAPI — OFFICIAL CONTACT
TAKAPI LEAKS
その情報が、社会を動かす。
情報提供・取材相談・記事の訂正や削除依頼を
全国から受け付けています。
◆ ご連絡内容は慎重に取り扱います
情報提供・各種お問い合わせ ↗記事の訂正・削除依頼もこちらから

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。