近畿地方の河川で水難事故が相次ぎ、和歌山県と滋賀県で合わせて3人が死亡した。滋賀県湖南市では、川遊びをしていた高校1年の男子生徒2人が流され、死亡が確認されている。
和歌山・日置川で釣りの男性が死亡
7月10日午前11時43分ごろ、和歌山県白浜町を流れる日置川で、「人が流されている」と通報があった。
警察などによると、流されたのは現場付近で釣りをしていたとみられる60代から70代の男性。警察や消防が捜索して男性を発見し、心肺停止の状態で病院へ搬送したが、その後、死亡が確認された。
警察は男性の身元確認を進めるとともに、当時の川の水量や流れ、男性が流された経緯を調べている。
滋賀・野洲川では高校生2人が溺死
滋賀県湖南市を流れる野洲川では、前日の7月9日午後3時45分ごろ、男子高校生5人が川遊びをしていた際、このうち2人が流された。
警察などによると、流されたのは高校1年の15歳と16歳の男子生徒。警察と消防が捜索し、通報から約2時間半後、2人を川底で発見した。
2人は心肺停止の状態で病院へ搬送されたが、いずれも死亡が確認された。一緒にいた残る3人にけがはなかった。
当時、1人が溺れ、助けようとしたもう1人も流された可能性がある。警察が一緒にいた生徒から話を聴くなどして、事故当時の状況を調べている。
近畿各地で厳しい暑さ
近畿地方では10日も気温が上昇し、兵庫県豊岡市で35.4度、京都府舞鶴市で35.0度、京都市で34.5度を観測した。
各地で厳しい暑さとなり、川や海などの水辺を利用する人が増える時期を迎えている。ただし、今回の2件の事故と気温上昇との直接的な因果関係は、現時点で確認されていない。
気温が高い日は、暑さを避けるために水辺を訪れる人が増える一方、長時間の屋外活動による疲労や注意力の低下にも警戒が必要となる。
川底の地形や流れは外から判断しにくい
川は水面が穏やかに見えても、水中では強い流れが発生していることがある。場所によって急に深くなるほか、石や砂利で足を取られ、体勢を崩す危険もある。
上流で雨が降った場合、現場周辺が晴れていても水位や流速が変化する可能性がある。川へ入る前には、現地の天候だけでなく、上流域の降雨状況や水位も確認する必要がある。
溺れている人を見つけた場合も、救命装備を持たずに水へ入れば、救助に向かった人まで流される二次被害につながる恐れがある。
まず119番通報し、岸から浮き輪やロープ、浮力のある物を渡すなど、水中へ入らない救助方法を優先することが求められる。
ライフジャケットの着用を
川遊びや釣りでは、泳力や年齢にかかわらず、体格に合ったライフジャケットを着用することが重要となる。
子どもや高校生だけで水辺へ行くことを避け、流れが速い場所や深さを確認できない場所には入らないなど、事前の安全確認が必要だ。
夏休みを前に水辺を利用する機会が増えるなか、警察や消防は、川の流れを過小評価せず、安全装備を徹底するよう注意を呼びかけている。
特記事項:本記事は警察・消防への通報内容および各社報道を基に構成しています。身元や事故原因などは確認が進み次第、内容を更新する場合があります。
週刊TAKAPI編集部/成田
編集部まとめ
和歌山県白浜町の日置川では、釣りをしていたとみられる男性が流され、死亡した。滋賀県湖南市の野洲川では、高校1年の男子生徒5人のうち、15歳と16歳の2人が流され、死亡が確認された。
近畿地方では35度を超える地点があり、厳しい暑さが続いていた。ただし、事故と高温との直接的な因果関係は確認されていない。
川では水面から流れの強さや深さを判断できない場合がある。ライフジャケットを着用し、水位や上流域の天候を確認したうえで、危険を感じた場合は水に入らない判断が必要となる。
記事の要点
7月9日から10日にかけ、近畿地方の河川で水難事故が相次ぎ、和歌山県と滋賀県で合わせて3人が死亡しました。
和歌山県白浜町の日置川では、釣りをしていたとみられる60代から70代の男性が流され、死亡が確認されました。
滋賀県湖南市の野洲川では、高校1年の男子生徒5人が川遊びをしていた際、15歳と16歳の2人が流され、約2時間半後に川底から発見されました。2人は搬送先の病院で死亡が確認されています。
近畿地方では35度を超える地点がありましたが、事故と猛暑との直接的な因果関係は確認されていません。警察は、当時の川の流れや水量、事故に至った状況を調べています。
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