北アルプスの奥穂高岳で7月23日、高校山岳部の登山に参加していた埼玉県の16歳の女子生徒が、下山中に滑落する事故がありました。
女子生徒は、ふくらはぎの開放骨折や骨盤骨折などの重傷を負い、ヘリコプターで救助されました。意識はあり、命に別状はないとみられています。
標高約2750メートル付近で滑落
事故があったのは、23日午前11時45分ごろです。
警察などによると、女子生徒は奥穂高岳から涸沢方面へ下山中、ザイテングラートの標高約2750メートル付近で足を滑らせ、滑落したとみられています。
ザイテングラートは急な岩場が続く登山ルートで、特に下山時は転倒や滑落への注意が必要とされる場所です。
警察は、当時の足場や天候、一行の行動状況などを確認し、事故の詳しい原因を調べています。
開放骨折や骨盤骨折の重傷
女子生徒は、ふくらはぎの開放骨折や骨盤骨折などの重傷を負いました。
通報を受け、長野県の山岳遭難防止隊などが救助活動にあたり、富山県警のヘリコプターで現場から救助されました。
女子生徒は午後2時ごろ、長野県松本市内の病院へ搬送されました。
搬送時に意識はあり、命に別状はないとみられています。
山岳部員や教員ら約20人で登山
女子生徒は高校の山岳部に所属していて、部員や教員ら約20人のパーティーで登山していました。
一行は7月21日に上高地から入山し、4泊5日の日程で登山する計画だったということです。
事故当日は、奥穂高岳から涸沢方面へ下山している途中でした。
学校側は女子生徒の家族に連絡するとともに、引率していた教員や生徒から当時の状況を聞き、事故の経緯を確認しています。
難所として知られるザイテングラート
ザイテングラートは、涸沢から穂高岳山荘方面を結ぶ急峻な登山ルートです。
岩場が多く、足場が狭い場所もあることから、登りだけでなく下山時にも高い集中力が求められます。
夏山シーズンでも標高の高い場所では残雪や濡れた岩場が残ることがあり、天候が安定していても、わずかな足の滑りが重大な事故につながる可能性があります。
山岳関係者は、体力や技術に合った行程を組み、足元を確認しながら慎重に行動する必要があると指摘しています。
警察が事故原因を調査
警察は、女子生徒が滑落した地点の状況や当時の天候、隊列、装備、引率体制などを確認しています。
また、事故前に体調不良や疲労の兆候がなかったかについても、同行者から事情を聴くなどして調べています。
現時点で、事故が起きた直接的な原因は明らかになっていません。
編集部まとめ
高校山岳部の集団登山中、16歳の女子生徒が北アルプスの難所で滑落し、開放骨折や骨盤骨折などの重傷を負いました。
約20人のパーティーで行動していた中で起きた事故で、警察は足場の状態や当時の行動、引率状況などを含め、詳しい経緯を調べています。
夏山シーズンは登山者が増える一方、標高の高い岩場では一度の転倒が重大事故につながります。下山時も最後まで集中力を維持し、無理のない行程と安全確認を徹底することが求められます。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項:本記事は警察発表および各社報道を基に構成しています。負傷の程度、事故原因、当時の状況などは、今後の調査によって変更される可能性があります。女子生徒および所属高校を特定する情報は掲載していません。
高校山岳部の集団登山中に起きた滑落事故
埼玉県の高校山岳部に所属する16歳の女子生徒が、北アルプス・奥穂高岳から涸沢方面へ下山していた際、ザイテングラートで滑落しました。女子生徒は開放骨折や骨盤骨折などの重傷を負いましたが、山岳救助隊とヘリコプターによって救助され、松本市内の病院へ搬送されました。一行は部員や教員ら約20人で、上高地から4泊5日の登山を計画していました。警察は足場の状態や当時の隊列、装備、疲労の有無などを確認し、滑落に至った詳しい経緯を調べています。
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