2026年7月30日
静岡県三島市のJR三島駅で、伊豆箱根バスが運行する路線バスの車内に、小学生1人が約15分間取り残されていたことが分かった。
静岡放送(SBS)の報道によると、当時、バスはエンジンと冷房が停止した状態だった。児童に体調不良などの異常は確認されていない。

※伊豆箱根バス公式HPより
「誰もいない」と思い込み、車内巡回せず
事案が起きたのは7月15日午後2時40分ごろ。
沼津駅を午後2時5分に出発し、大岡を経由して三島駅へ向かう「沼51系統」の路線バスが終点に到着した際、担当していた20代の男性運転手が、乗客全員の降車を十分に確認しないまま車両を離れた。
伊豆箱根バスの「自動車乗務員服務規定」では、運行終了時に運転手が車両後方まで移動し、降り忘れた乗客や忘れ物がないかを確認することになっている。
しかし、運転手は車内を巡回せず、前方から目視しただけで「誰もいない」と思い込んだという。
児童は運転席側の後部座席で眠っていたとみられている。
エンジンと冷房を止め、近くのコンビニへ
運転手はバスを待機場所へ移動させた後、エンジンと冷房を停止し、三島駅近くのコンビニエンスストアで休憩した。
約15分後に車両へ戻ったところ、車内に残されていた児童を発見した。児童は、その時点で目を覚ましていたという。
当日の三島市は厳しい暑さとなり、最高気温は34.3℃を記録していた。
実際の車内温度は明らかになっていないものの、冷房が停止した車内に児童が残された状況であり、発見がさらに遅れていれば体調に影響が及んだ可能性もある。
児童に健康上の異常は確認されなかった。
保護者から学校への連絡も
静岡放送(SBS)の報道によると、児童が予定時刻を過ぎても帰宅しなかったことから、保護者が学校へ連絡した。
その後、学校からバス会社への問い合わせが行われ、事案の把握につながったとされている。
伊豆箱根バスと運転手は、児童と保護者に謝罪した。
静岡運輸支局へ報告、監査を実施
伊豆箱根バスは発生当日、国土交通省中部運輸局静岡運輸支局へ事案を報告した。
同社は公式サイトに謝罪文を掲載し、今回の事態を厳粛に受け止め、再発防止と信頼回復に取り組むとしている。
また、静岡運輸支局は7月22日に同社への監査を実施した。
今後は、運転手が規定の車内巡回を行わなかった経緯や、降車確認の手順が現場で適切に実施されていたか、運行管理体制に問題がなかったかが確認されるとみられる。
編集部まとめ
児童に体調の異常がなかったことは幸いだった。
一方、規定で定められた車内巡回が行われず、エンジンと冷房を停止した車内に児童が残された。伊豆箱根バスには、降車確認の手順を改めて徹底し、同様の事案を防ぐための運行管理が求められる。
週刊TAKAPI編集部/一条
特記事項:本記事は、静岡放送(SBS)の報道および伊豆箱根バスの公表内容を基に構成しています。児童の氏名、学校名、学年など、個人を特定する情報は公表されていません。
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