北海道江別市の公園で2024年10月、男子大学生が集団暴行を受けて死亡し、現金などを奪われた事件で、強盗致死などの罪に問われた当時17歳の少年について、札幌地裁が言い渡した懲役30年の判決が確定した。
控訴期限の2026年8月21日までに検察側、弁護側のいずれからも控訴の申し立てがなく、22日付で確定した。有期懲役として上限となる30年の刑が維持されることになった。判決確定日を含む内容は24日公表の報道でも確認できる。
当時17歳の少年に懲役30年
判決などによると、少年は2024年10月、川口侑斗被告や八木原亜麻被告、川村葉音被告らと共謀し、江別市内の公園で大学生の長谷知哉さん(当時20)に暴行を加えて死亡させたうえ、現金やカードなどを奪ったとして強盗致死などの罪に問われていた。
札幌地裁は8月7日、少年が川口被告に次いで多数回にわたり激しい暴行を加え、長谷さんの死亡への寄与が大きかったと認定した。
また、事件後に証拠隠滅に及んだことなども踏まえ、犯行全体を主導した立場ではないものの刑事責任は重いとして、検察側の求刑通り懲役30年を言い渡していた。
弁護側は情状酌量求めるも控訴せず
公判で弁護側は、ほかの共犯者から受けた心理的な影響が大きく、少年を主犯格と評価することはできないなどとして、情状酌量を求めていた。
しかし、一審判決後に弁護側は控訴せず、検察側からも控訴はなかった。このため、控訴期限の翌日となる22日付で懲役30年の判決が確定した。
主犯格とされた川口侑斗被告は無期懲役判決を控訴
一方、同じ裁判で主犯格と認定された川口侑斗被告には、札幌地裁が8月7日、求刑通り無期懲役を言い渡している。
地裁は、川口被告が共犯者を主導しながら犯行に及び、暴行をエスカレートさせたなどとして、若年であることなどを最大限考慮しても責任は重いと判断した。
川口被告本人は判決を不服として8月10日付で控訴しており、こちらの裁判は今後も続く。
2024年10月、江別市の公園で長谷知哉さん死亡
事件は2024年10月、江別市内の公園で発生した。
長谷知哉さん(当時20)は複数人から暴行を受けて死亡し、現金やクレジットカードなどを奪われた。事件をめぐっては複数の男女が起訴され、それぞれの刑事裁判が進められてきた。
今回、犯行当時17歳だった少年について一審判決が確定したことで、少年に対する刑事裁判は懲役30年で決着した。
編集部まとめ
江別市の大学生集団暴行死事件で、当時17歳の少年に言い渡された懲役30年が確定した。札幌地裁は主犯格ではないとしながらも、激しい暴行を多数回加え、死亡への寄与が大きかったとして重い責任を認定していた。
一方、無期懲役を言い渡された川口侑斗被告は控訴している。同じ事件でも被告ごとに裁判の進行状況が分かれており、川口被告については今後、控訴審で一審判決の妥当性が改めて審理されることになる。
週刊TAKAPI編集部/一条
特記事項
この記事は2026年8月24日までに確認された裁判内容、公表情報をもとに構成している。
当時17歳の少年については氏名を記載していない。
なお、「特定少年」は少年法上の18歳、19歳を対象とする制度であり、今回懲役30年が確定した犯行当時17歳の少年と、犯行当時18歳だった川口侑斗被告を混同しないよう注意が必要となる。
江別大学生集団暴行死事件で確定した判決は
2024年10月に北海道江別市で大学生の長谷知哉さん(当時20)が集団暴行を受け死亡した事件では、複数の被告について裁判が進められている。
今回、犯行当時17歳だった少年について、札幌地裁が2026年8月7日に言い渡した懲役30年の判決が、検察側と弁護側の双方が控訴しなかったため22日付で確定した。
一方、主犯格と認定され無期懲役判決を受けた川口侑斗被告は控訴している。
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