【大学野球】活動停止明けの龍谷大、秋季リーグ初戦は2-5 大阪学院大に8回逆転許す

活動停止を終えた龍谷大学硬式野球部が関西六大学野球秋季リーグ初戦で大阪学院大学に2対5で敗れたことを伝える週刊TAKAPIのアイキャッチ

関西六大学野球の秋季リーグが9月5日、大阪市のGOSANDO南港野球場で開幕しました。1カ月間の活動停止を終えた龍谷大学は大阪学院大学との第1節1回戦に臨み、2-5で敗れました。

龍谷大にとっては、8月28日の活動再開後、最初のリーグ公式戦でした。

初回と3回に得点 8回にリードを失う

龍谷大は初回に先制し、3回にも1点を加えて序盤からリードしました。

試合が大きく動いたのは8回です。大阪学院大に同点とされた後、さらに3点を奪われ、終盤まで維持してきたリードを一気に失いました。

9回には走者を出して反撃の機会をつくりましたが得点できず、2-5で試合終了。活動停止明けの初戦を白星で飾ることはできませんでした。

現時点で確認できる公開情報では、この試合の得点者や8回の各打者・投手まで十分に確認できないため、本記事では選手名を推測して補っていません。

7月28日から1カ月活動停止 暴力・盗難被害の隠蔽など

龍谷大学は8月27日、硬式野球部で複数の問題が確認されたとして、7月28日から8月27日まで1カ月間、団体練習や公式戦、練習試合などを停止していたことを公表しました。

大学が示した理由には、部員間の暴力行為、寮内で発生した盗難被害を隠蔽していた行為、公共の場での不適切な動画撮影などが含まれています。大学は指導体制の見直しや全寮制の廃止などを再発防止策として掲げています。

会見報道によると、暴力事案には、学生コーチの3年生が1年生への指導時にバットで小突いたり平手打ちしたりしたケースなどがありました。また、寮では約20人が金銭やアンダーウェアなどの盗難被害に遭っていたものの、指導陣へ報告されていなかったとされています。

河川での排泄行為を撮影 寮内テレビで共有した事案も

今回の活動停止をめぐっては、暴力や盗難とは別に、過去の動画事案も公表されています。

報道によると、2025年2月から3月ごろ、滋賀県内の河川で排泄行為をする様子を撮影し、その映像を寮内のテレビで共有した事案がありました。動画はその後削除されたとされています。大学側は会見で、実際に行為をした学生について、会見時点ですでに大学に在籍していないと説明しています。

大学公式発表では、この事案を個別の行為内容まで記さず「社会的通念に著しく反する行為(公共の場で不適切な動画撮影等)」としています。

本郷監督らはベンチ入りせず 山下副部長が指揮

活動再開後最初のリーグ戦となったこの日は、本郷宏樹監督と中西成文コーチはベンチに入らず、山下裕介副部長が指揮を執りました。

山下副部長は試合後、まず「ご心配をおかけしてすみません」と謝罪。そのうえで、選手たちが現在できることに懸命に取り組んでいるとの認識を示し、自身は支える立場でチームを見ていきたいとしました。

今秋のリーグ戦では、引き続き代行としてチームを率いる見通しです。

主将の上野楓真内野手(4年)は、活動停止によって試合勘が落ちた部分はあったとしながらも、それを受け入れて初戦に臨んだと説明。活動再開から開幕までの短い準備期間で、初戦勝利を目標に取り組んできたと振り返りました。

上野主将は今季のチームについて、守備交代時などの機敏な行動も含め、周囲から応援される集団を目指す姿勢を示しています。龍谷大の2026年度主将が上野選手であることは、硬式野球部の公式情報でも確認できます。

リーグ最多29度優勝 今秋は競技復帰だけでは終わらない

龍谷大は1982年の現行リーグ発足以降、29度の優勝を記録してきた関西六大学の伝統校です。

ただ、今季は勝敗だけを追うシーズンにはなりません。

大学は活動再開と秋季リーグ出場を認める一方、指導体制の再構築や全寮制廃止などを進めています。選手が公式戦へ戻った後も、暴力や盗難被害の未報告、不適切動画の共有といった問題を生んだ組織環境をどこまで変えられるかが問われます。

編集部まとめ

今秋の検証点は「処分明けに何勝できるか」だけではありません。監督不在のベンチ体制、全寮制廃止後の生活・指導環境、選手主体の運営が実際に再発防止へ結びつくのか。リーグ戦の結果と並行して、その変化を継続して見る必要があります。

週刊TAKAPI 編集部/松本

特記事項

龍谷大学は活動停止について「指導」として公表しており、個々の部員すべてが各事案に関与したことを意味するものではありません。

動画事案については、大学公式発表では具体的行為を「公共の場で不適切な動画撮影等」としています。本記事では、8月27日の大学会見を報じた複数媒体で確認できた範囲を補足しています。

Q龍谷大学は秋季リーグ初戦でどうなりましたか?
A大阪学院大学と対戦し、2-5で敗れました。活動停止を終えてから最初のリーグ公式戦でした。
Q試合はいつ、どこで行われましたか?
A2026年9月5日、大阪市内のGOSANDO南港球場で行われた関西六大学野球秋季リーグ第1節1回戦です。
Q龍谷大学はなぜ活動停止になっていたのですか?
A部内で確認された暴力行為、盗難被害を指導陣へ報告しなかった問題、公共の場での不適切行為の動画撮影・共有などを受け、7月28日から8月27日まで1カ月間活動を停止していました。
Q活動停止中に問題となった動画とは何ですか?
A会見報道では、河川での排泄行為を撮影し、寮内のテレビで共有した事案が説明されています。大学公式では「公共の場で不適切な動画撮影等」と表現されています。
Q今後の龍谷大学野球部はどうなりますか?
A秋季リーグには出場を続ける予定で、山下裕介副部長が代行として指揮する見通しです。競技成績と並行し、指導体制や部内環境の立て直しも焦点となります。

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