【独自続報】愛知・豊橋の市発注工事事故 負傷者は1~3カ月入院 重機後方の立入防止不十分、市が再発防止策を明らかに

愛知県豊橋市八町通5丁目付近の市発注舗装工事で現場代理人がドラグ・ショベルのキャタピラにひかれ、1~3カ月の入院が必要となった事故と安全管理問題を伝える週刊TAKAPIの独自報道アイキャッチ

豊橋市発注の「舗装改良工事3」で現場代理人がドラグ・ショベルのキャタピラにひかれて負傷し、元請けの株式会社中部と下請けの株式会社内藤組が1カ月の入札参加停止となった事故について、週刊TAKAPIが豊橋市に電話取材したところ、負傷者は1~3カ月の入院が必要とされるけがを負っていたことが新たに分かりました。

事故現場は豊橋市八町通5丁目付近。豊橋労働基準監督署は8月25日、元請け側には安全管理措置、下請け側には危険箇所への立ち入りを防ぐ措置が不十分だったとして是正勧告を出していました。事故後に中断した工事は、市の承諾を経て現在は再開しています。

豊橋市は両社について、9月4日から10月3日まで1カ月の入札参加停止としています。

八町通5丁目付近 写真撮影中にキャタピラにひかれる

豊橋市の担当部署は週刊TAKAPIの取材に対し、事故が起きたのは八町通5丁目付近だったと明らかにしました。

事故は7月31日、既設舗装の厚さなどを記録するため、現場代理人が写真撮影をしていた際に発生しました。

現場代理人はドラグ・ショベルの後方に入り、撮影作業を行っていました。その際、後退してきた重機のキャタピラにひかれて負傷したということです。

けがをしたのは、市から工事を直接請け負っていた株式会社中部の現場代理人でした。

年齢など個人を特定する情報について市は明らかにしていませんが、けがの程度については「1カ月から3カ月の入院が必要と聞いている」と説明しました。

元請けと下請け、それぞれに異なる安全管理上の問題

これまで市の公表資料では「安全管理の措置が不適切」とされていましたが、今回の取材で、両社に対する是正勧告の具体的な内容が明らかになりました。

豊橋市によると、豊橋労働基準監督署は8月25日、株式会社中部と株式会社内藤組に是正勧告書を交付しました。

元請けの中部については、元請事業者として必要な安全管理措置が十分に講じられていなかったことが問題とされました。

一方、ドラグ・ショベルを扱っていた下請けの内藤組については、重機周辺の危険箇所に作業員が入らないようにする措置が十分ではなかったということです。

市はこの是正勧告を踏まえ、両社への入札参加停止措置を決定しました。

市への第一報は事故当日 正式報告書は8月4日

事故発生後の報告経過についても、市への取材で時系列が分かりました。

豊橋市には事故が起きた7月31日のうちに第一報が入り、その後、8月4日に正式な事故報告書が提出されました。

警察と労働基準監督署への必要な届け出についても、市は行われているとの認識を示しています。

8月25日に労基署から是正勧告が出され、市はその内容を踏まえて入札参加停止の手続きを進めました。

写真撮影時は重機を停止 声かけや警報音も見直し

事故後、施工側から市へ複数の再発防止策が示されています。

市が取材に明らかにした主な対策は、作業員同士の声かけや意思疎通を徹底すること、写真撮影を行う際には重機の作業を停止すること、重機が後退する際の警報音をより聞き取りやすくすることなどです。

人的な連携と重機側の安全対策の双方から改善する内容となっています。

市も施工側から提出された再発防止策を確認したうえで、工事の再開を承諾しました。

取材時点で工事はすでに再開していますが、具体的な再開日について担当者はその場では確認できないとしました。

事故後の安全管理をどう継続するか

今回の取材では、負傷者が1~3カ月の入院を要するけがを負っていたことに加え、重機後方への立ち入り防止や元請け側の安全管理措置が労基署から問題視されていたことが確認できました。

事故後は、声かけの徹底、写真撮影時の重機停止、後退警報音の見直しなどの再発防止策が示され、工事は市の承諾を経て再開しています。

今後は、これらの対策が現場で継続して実施されているかが確認点となります。

編集部まとめ

今回の独自取材で、負傷者が1~3カ月の入院を要するけがを負っていたこと、危険箇所への立入防止措置が不十分だったこと、事故当日に市へ第一報が入っていたこと、再発防止策を確認後に工事が再開していることが明らかになりました。

今後の焦点は、示された再発防止策が現場で継続して機能するかです。

週刊TAKAPI 編集部/成田

特記事項

本記事は、豊橋市への電話取材と、市が公表している入札参加停止措置資料をもとに構成した週刊TAKAPIの独自続報です。

負傷者の年齢などについては、個人の特定につながる可能性があるとして市が公表していません。けがについては、市が「1カ月から3カ月の入院が必要と聞いている」と取材に説明した範囲で記載しています。

株式会社中部は豊橋市から直接工事を請け負った元請け、株式会社内藤組は下請けです。両社への是正勧告の詳細については市側の取材回答に基づいており、労働基準監督署の是正勧告書そのものを週刊TAKAPIが入手したものではありません。

Q豊橋市の市発注工事でどのような事故が起きたのですか?
A2026年7月31日、豊橋市八町通5丁目付近の「舗装改良工事3」で、元請け・株式会社中部の現場代理人が写真撮影中、後退してきたドラグ・ショベルのキャタピラにひかれて負傷しました。
Q負傷者のけがはどの程度だったのですか?
A豊橋市は週刊TAKAPIの取材に対し、負傷者について「1カ月から3カ月の入院が必要と聞いている」と説明しました。年齢などは個人特定への配慮から公表されていません。
Q労働基準監督署は何を問題としたのですか?
A市の説明では、元請けの株式会社中部については安全管理措置、下請けの株式会社内藤組については重機周辺の危険箇所への立ち入りを防ぐ措置が十分ではなかったとして、8月25日に是正勧告が出されました。
Q事故後にどのような再発防止策が取られましたか?
A作業員同士の声かけや意思疎通の徹底、写真撮影時の重機停止、後退時の警報音を聞き取りやすくすることなどが再発防止策として示されています。
Q工事と入札参加停止は現在どうなっていますか?
A工事は再発防止策を市が確認したうえで再開しています。株式会社中部と株式会社内藤組は、9月4日から10月3日まで1カ月の入札参加停止となっています。

情報提供募集

豊橋市発注工事の安全管理、今回の事故や再発防止策の実施状況、同様の工事現場に関する情報や証言をお持ちの方は、メール(info@108takapi.jp)、各種SNSのDM、または公式LINEまでお寄せください。提供者のプライバシーに配慮し、内容を確認したうえで取材・報道に活用します。

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