
企業の内部情報が、SNS投稿をきっかけに外部へ流出する事案が後を絶たない。
なかでも、若年層を中心に利用が広がるBeReal.をめぐり、意図しない情報漏洩が問題となっている。
ここでは、直近の事例とともに、なぜ同様のトラブルが繰り返されるのかを整理する。
■西日本シティ銀行の事案
西日本シティ銀行は、職員が執務室内で撮影した画像をSNSに投稿し、顧客の個人情報が映り込んだとして謝罪した。
問題となった投稿には、顧客7人分の氏名が記載されたホワイトボードが含まれていた。銀行側は、対象となる利用者に対して個別に説明と謝罪を行うとしている。
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■なぜBeRealで起きやすいのか
BeReal.は、通知が来たタイミングでその場の写真を撮影・投稿する仕組みのSNSだ。
その性質上、
・業務中に撮影してしまう
・周囲の確認が不十分になる
・とりあえず投稿してしまう
といった行動につながりやすいとみられる。
■どこからが「情報漏洩」になるのか
企業内部の投稿は、内容によっては問題となる可能性がある。
・顧客の氏名など個人情報が写り込む
・社内資料や業務内容が見える
・本来非公開の場所が特定される
特に金融機関の場合、監督当局の指導につながる可能性もあり、影響は小さくない。
■他の業界でも相次ぐ同様の事案
こうしたSNS投稿をきっかけとしたトラブルは、金融機関に限らない。
・医療機関での患者情報の写り込み
・学校内での資料や生徒情報の投稿
・企業内部の数値や資料の流出
など、さまざまな分野で確認されている。
■背景にあるもの
なぜ同じような問題が繰り返されるのか。
・「悪気はなかった」という認識
・SNSの使い方に対する理解不足
・その場の勢いでの投稿
こうした要因が重なっているとみられる。
■今後の焦点
今回の事案では、
・関係者への対応
・再発防止策の具体性
・情報管理体制の見直し
などが問われることになる。
SNSが日常の一部となる中で、どこまでが個人の発信で、どこからが組織の責任なのか。
その線引きが、改めて問われている。
週刊TAKAPI
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