愛知・名古屋アジア大会の卓球女子団体決勝が9月24日、スカイホール豊田(愛知県豊田市)で行われ、日本は中国に敗れ、銀メダルとなった。
日本は早田ひな、張本美和、伊藤美誠を起用し、世界トップクラスが並ぶ中国に挑戦。1966年バンコク大会以来となる60年ぶりの女子団体金メダルを狙ったが、中国の厚い壁を崩すことはできなかった。
同日には男子日本代表が中国との激闘を3-2で制し、60年ぶりの金メダルを獲得。女子も続けば男女そろっての快挙となったが、アベック金メダルはならなかった。
アジア大会・卓球女子団体決勝、日本は中国に敗れ銀メダル
日本女子は今大会、予選から安定した戦いを続けて決勝へ進んだ。
決勝の相手は、世界ランキング上位選手をそろえる中国。日本は早田、張本、伊藤という国際大会経験豊富な3選手で金メダルを狙った。
第1試合から世界最高峰のラリーが続き、日本も中国からゲームを奪うなど食い下がったが、団体戦として勝利をつかむまでには至らなかった。
第1試合・早田ひなが孫穎莎と激突 1ゲームを奪う
日本のトップバッターを任されたのは早田ひな。中国のエース・孫穎莎と対戦した。
早田は第1ゲームを4-11、第2ゲームを6-11で落とし、いきなり後がない状況となる。
それでも第3ゲームでは積極的な攻撃から11-8で奪取。ストレート負けを阻止し、反撃への期待を高めた。
しかし第4ゲームは7-11。ゲームカウント1-3で敗れ、日本は団体戦の第1試合を落とした。
張本美和が世界1位・王曼昱を追い詰める 最終ゲームはデュース
続く第2試合には張本美和が登場。世界ランキング1位の王曼昱との大一番となった。
張本は第1ゲームを11-6で先取。第2ゲームは4-11で落としたものの、第3ゲームを11-9で奪い、ゲームカウント2-1とリードした。
世界1位撃破まであと1ゲーム。
しかし王曼昱が第4ゲームを11-6で奪い返し、勝負は最終第5ゲームにもつれ込んだ。
張本は最終ゲームで一時7-4とリード。中国のトップ選手をあと一歩まで追い込んだものの、終盤に王曼昱が追いつく。
10-10のデュースから最後は10-12。
張本はゲームカウント2-3で惜しくも敗れた。
敗戦ではあるものの、18歳の張本が世界ランキング1位を最終ゲームのデュースまで追い込んだ一戦は、日本女子にとって今後につながる内容となった。
第3試合は伊藤美誠 日本は中国を逆転できず
団体戦の対戦成績0-2と追い込まれた日本。
第3試合には伊藤美誠が登場し、蒯曼と対戦した。
日本はここからの逆転を狙ったものの、中国が勝利。日本女子の金メダル獲得はならず、銀メダルが決まった。
日本女子が目指していた1966年バンコク大会以来、60年ぶりとなるアジア大会団体金メダルは、次回以降へ持ち越された。
卓球女子日本代表は決勝まで圧倒的な勝ち上がり
決勝では中国に敗れたものの、日本女子は大会を通して高いチーム力を見せた。
予選リーグではモンゴル、ウズベキスタンに勝利。決勝トーナメントに入ってからも、準々決勝でチャイニーズ・タイペイ、準決勝で韓国を破った。
特に決勝まで4試合連続3-0という内容で勝ち上がり、アジアの強豪国を相手に安定した戦いを続けていた。
その日本を決勝で待っていたのが中国だった。
なぜ中国の卓球女子は強い?世界ランキング上位選手が並ぶ選手層
今回の決勝で改めて浮かび上がったのが、中国女子卓球の選手層の厚さだ。
日本が対戦したのは孫穎莎、王曼昱、蒯曼。世界トップクラスで戦う選手が団体戦に並ぶ。
一方、日本も早田、張本、伊藤を中心に中国との差を縮めてきた。
特に張本が王曼昱を最終ゲーム10-12まで追い詰めたことは、中国のトップ選手とも互角に近いラリーを展開できることを示した一戦となった。
ただ、団体戦で中国を倒すには、一人の勝利だけではなく複数選手が中国勢からポイントを奪う必要がある。
今回の決勝は、日本女子が中国との差をどこまで縮めているのかを測る試合にもなった。
男子卓球は中国撃破で60年ぶり金 男女アベック優勝には届かず
女子決勝と同じ9月24日、男子日本代表は大きな歴史を作った。
男子団体決勝で日本は中国と対戦し、3-2で勝利。1966年バンコク大会以来、60年ぶりとなる金メダルを獲得した。
長年、世界卓球界の頂点に立ってきた中国をアジア大会の団体決勝で破る大きな勝利となった。
そのため女子決勝では、日本卓球史に残る「男女アベック金メダル」への期待も高まっていた。
女子は銀メダルとなったものの、今大会の日本卓球は男子が金、女子が銀という結果となった。
アジア大会・卓球女子団体の日本代表メンバー
日本女子代表には次の5選手が選出された。
張本美和(木下グループ)
早田ひな(日本生命)
伊藤美誠(スターツ)
長﨑美柚(木下グループ)
面手凛(日本生命)
決勝では早田、張本、伊藤の3選手が中国に挑んだ。
卓球女子日本代表、次の焦点は「中国越え」
銀メダルという結果だけを見れば、日本はまた中国に届かなかった。
一方で、内容を見ると単純な完敗とは言い切れない。
早田は孫穎莎から1ゲームを奪い、張本は世界1位の王曼昱を最終ゲームのデュースまで追い詰めた。
中国との差が完全になくなったわけではない。しかし、中国のトップ選手を個々の試合で追い込む場面は生まれている。
男子が今大会で中国を破ったように、女子も「中国をどう倒すか」が今後も大きなテーマとなりそうだ。
銀メダルに終わったアジア大会決勝は、その現在地を示す一戦となった。
特記事項
本記事は、2026年9月24日時点の大会公式情報や報道内容などをもとに作成しています。選手の世界ランキングや大会情報は掲載時点のもので、今後変更される場合があります。
週刊TAKAPI編集部:黒木

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