兵庫県伊丹市の市立伊丹病院で、看護職員に支払う超過勤務手当の一部が未払いとなっていたことが分かった。対象となった労働時間は2025年12月から2026年2月までの3カ月間で計約600時間に上り、看護職員延べ47人に計約183万円が追加支給された。
伊丹市が9月25日に発表した。市立伊丹病院は、伊丹労働基準監督署から労働基準法に基づく是正勧告を受けていた。
休憩未取得の時間や残業、研修を労働時間に含めず
市によると、勤務時間中に予定されていた休憩を実際には取得できていなかったケースが確認された。
このほか、残業や研修に費やした時間の一部についても、労働時間として扱われていなかったという。
勤務実態を確認した結果、未払いの対象となった時間は3カ月間で計約600時間となった。
市は9月25日付で、対象となった看護職員延べ47人に超過勤務手当計約183万円を追加支給した。
看護職員約340人を対象に調査
伊丹労働基準監督署は2025年5月から6月にかけ、市立伊丹病院の看護職員約340人を対象に調査を実施していた。
市は是正勧告を受け、勤務中の休憩取得や時間外労働時間の管理について、職員への周知を進めたとしている。
今回の勧告について、市は「厳粛に受け止め、職場環境の改善を推進する」とコメントしている。
2027年度には近畿中央病院と統合予定
市立伊丹病院は2027年度、近畿中央病院との統合を控えている。
現在は診療を休止した近畿中央病院から患者や職員を受け入れており、病院再編が進む中で今回の超過勤務手当の未払いが明らかになった。
伊丹市公式サイトでも、市立伊丹病院の所在地は伊丹市昆陽池1丁目100番地と案内されている。伊丹市ホームページ
編集部まとめ
今回の事案では、勤務予定上は休憩となっていた時間に実際には業務を続けていたケースや、残業・研修時間が労働時間として反映されていないケースが確認された。
医療現場の勤務管理では、記録上の勤務時間だけでなく、実際に職員がどのような勤務をしていたのかを把握することが重要になる。
市は追加支給を終えており、今後は休憩取得と時間外労働時間の管理を徹底するとしている。
週刊TAKAPI 編集部/松本
特記事項
今回公表された情報では、伊丹労働基準監督署が是正を求めた労働基準法上の具体的な条項や、是正勧告書の全文までは明らかになっていない。本記事では、公表されている事実の範囲に限定して記載した。

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