関係者によると、2026年7月以降、寮の生徒21人が寮内などで飲酒や喫煙をしていた。
さらに、寮の男子生徒を中心とする11人がSNS上で女性になりすまし、一部の生徒は、やりとりした男性から数百円から10万円を超える金銭をだまし取ったとされる。
一連の問題に関与した生徒は30人以上に上るとみられる。
ただし、飲酒・喫煙に関与した21人とSNS上の行為に関与した11人に重複があるのかは明らかになっておらず、単純に「32人」とすることはできない。
寮内だけでなく海や学校近くでも飲酒・喫煙
飲酒・喫煙が行われていたとされる場所は寮内だけではない。
関係者によると、今年7月以降、寮の生徒21人が飲酒や喫煙をしていたほか、休日に海でバーベキューをした際や、学校近くの駐車場でも同様の行為があったという。
関係した生徒には、自宅謹慎などの指導が行われたとされる。
20歳未満の飲酒・喫煙は禁止されているが、現時点で個々の生徒について警察が捜査・立件しているとの情報は確認されていない。
学校内の生徒指導と、警察による刑事・行政上の対応は分けて考える必要がある。
寮はサッカー部生徒も多く利用
問題が起きた寮は、県外などから進学したサッカー部の生徒も多く利用しているとされる。
今回の問題では、生徒個人の行為だけではなく、寮の管理体制も重要な論点となる。
確認が必要なのは、
- 寮内の生活管理を誰が担っていたのか
- 夜間を含めた監督体制
- 学校が飲酒・喫煙を最初に把握した時期
- 7月以降、複数人の行為が続いた経緯
- 異変や問題行動を把握する仕組みが機能していたのか
といった点だ。
21人規模の飲酒・喫煙が事実であれば、単発的な校則違反だけでなく、寮生活全体の管理状況も検証対象となる。
SNSで女性になりすまし 11人が関与か
さらに性質の異なる問題も明らかになった。
寮の男子生徒を中心とする11人が、SNS上で女性になりすまして男性とやりとりしていたとされる。
一部の生徒は、その相手から数百円から10万円を超える金銭をだまし取ったという。
飲酒・喫煙とは異なり、SNS上の行為には金銭を支払った相手方が存在する。
学校はこの問題について警察へ連絡したとされる。
一方、現段階で、
- 被害届が提出されたのか
- 警察が事件として受理したのか
- 生徒を被疑者として捜査しているのか
- 書類送検や逮捕などの手続きが行われたのか
については明らかになっていない。
したがって、現時点で関係生徒について「詐欺罪が成立した」と断定することはできない。
学校の「警察への連絡」と刑事事件化は別
学校が警察へ連絡したという事実は重要だが、それだけで刑事事件として立件されたことを意味するわけではない。
今後、警察がどのような形で事実確認を進めるのかが焦点になる。
特にSNS上の行為については、
- どのような方法で女性になりすましたのか
- 金銭を支払った相手は何人いるのか
- 被害総額はいくらなのか
- 11人がそれぞれどのように関与したのか
- 誰が最初に行為を始めたのか
など、未確認の部分が多い。
「30人以上」の内訳は慎重に見る必要
今回の問題では「30人以上が関与した」とされている。
飲酒・喫煙は21人、SNS上の行為は11人とされているため、数字だけを合計すれば32人になる。
ただし、双方に関与した生徒がいる可能性があり、21人と11人が完全に別の集団だったとは確認できていない。
そのため、現時点では「30人以上に上るとみられる」とするのが適切だ。
人数を確定的に扱うには、学校側による内訳の説明が必要になる。
学校「生徒の指導と対応を優先」
上越高校は取材に対し、生徒への指導と対応を優先しているとした上で、個人の特定につながる可能性があるため、具体的な内容については回答できないとの姿勢を示している。
未成年の生徒が多数関係する案件である以上、氏名や学年など個人を特定する情報の取り扱いには慎重さが求められる。
一方で、個人情報を保護することと、学校として組織上の対応を説明することは別の問題だ。
今回のように30人を超える規模の問題であれば、
- 問題を把握した時期
- 寮の管理・監督体制
- 保護者への説明
- 警察へ連絡した時期と理由
- 生徒への指導内容
- 再発防止策
などについては、個人を特定しない形でも説明できる余地がある。
学校公式から詳細説明は確認されず
10月7日夜時点で、上越高校の公式サイト上に今回の飲酒・喫煙やSNS上の金銭問題について詳しく説明する学校名義の発表は確認できていない。
学校が今後、在校生や保護者、地域に対し、どこまで事実関係と再発防止策を説明するのかも焦点となる。
今回の案件は、生徒個人への処分だけで終わる問題ではない。
飲酒・喫煙については寮の生活管理、SNS上の金銭問題についてはネット利用や金銭トラブルへの指導など、それぞれ異なる再発防止策が必要になる。
編集部まとめ
上越高校で明らかになった今回の問題は、単なる一部生徒の飲酒・喫煙だけではない。
飲酒・喫煙には21人が関与したとされ、寮内だけでなく海でのバーベキューや学校周辺でも行われていたという。
さらに、男子生徒を中心とする11人がSNS上で女性になりすまし、一部が男性から金銭をだまし取ったとされる問題も明らかになった。
学校はSNS上の問題について警察へ連絡したとされるが、刑事事件としてどの段階にあるのかは明らかになっていない。
一連の問題への関与は30人以上とみられる。
これだけの規模になれば、個々の生徒への指導だけではなく、寮の管理体制、学校が問題を把握した時期、保護者への説明、ネット利用に関する教育、再発防止策まで検証する必要がある。
生徒のプライバシーを守ることは当然だ。
その一方で、学校として説明できる組織上の事実まで非公開とする必要があるのかは別の論点になる。
週刊TAKAPIでは、学校側の対応、警察への連絡後の状況、寮の管理体制などについて、新たな事実が確認できた場合は続報として検証する。
週刊TAKAPI 編集部/成田
特記事項
本記事は、2026年10月7日までに明らかになった上越高校の生徒寮などにおける飲酒・喫煙と、SNS上で女性になりすまして金銭を得たとされる行為について、確認できた情報を基に構成しています。
関係する生徒はいずれも未成年者を含むため、氏名、学年、出身地など個人を特定する情報は掲載していません。
SNS上の行為について、学校が警察へ連絡したとされていますが、現時点で逮捕、送検、起訴などの刑事手続きは確認されていません。本記事は関係生徒に詐欺罪が成立したと断定するものではありません。
また、飲酒・喫煙に関与した21人とSNS上の行為に関与した11人に重複があるかは明らかになっていないため、単純に32人とは表記していません。
独立メディアだからこそできる、忖度しない報道を。

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