広島県警の大型車両が一般車両に「幅寄せ」したとする動画がSNS上で拡散している。映像には、大型車両が車線を変更する際、左側を走行する車両に接近する様子が記録されていた。
広島県警は2026年10月16日、映像に登場する大型車両について「県警の車両である可能性が高い」と説明し、事実関係を調査する方針を明らかにした。
動画は15日にX(旧Twitter)へ投稿され、16日午後8時時点で表示回数が300万回を超えた。
沼田料金所付近で車線変更 「車線跨ぎはいかんじゃろ」
問題の動画は、広島市内の自動車専用道路、沼田料金所付近とみられる場所で撮影された。映像には「沼田」の表示が映っている。
大型の人員輸送車とみられる警察車両が、右側の車線から左側へ移動。その際、左側を走行していた撮影側の車両との距離が縮まる様子が確認できる。
投稿者は「広島県警の人員輸送車から幅寄せ食らいました」と訴え、「死角に入ってたであろうとはいえ、車線跨ぎはいかんじゃろ」と運転方法に疑問を呈した。警察への苦情も申し出たという。
料金所の出口付近は、通行する車両が進行方向に応じて車線を選ぶ場面がある。今回も、大型車両が左側へ進路を変更した際、すでにその車線を走っていた車両との距離が問題となった。
SNSでは大型車両の安全確認を疑問視する声が上がる一方、死角に入った車両の位置関係や、周囲の車両が減速して進路を譲るべきだったのではないかとする意見も出ている。
広島県警「県警車両の可能性高い」 調査へ
広島県警監察官室は16日、SNS上で拡散している動画の存在を把握していることを認めた。
映っている大型車両については「県警の車両である可能性が高い」と説明。今後の対応について「事実関係を調査のうえ、適正に対応いたします」とコメントした。
ただし、県警が認めたのは車両の所属に関する可能性であり、幅寄せや不適切な車線変更があったと判断したものではない。
動画には車両同士が接近する場面が映っているものの、双方の速度や車線変更開始時の車間距離など、運転状況の全体像は確認できていない。
道路交通法第26条の2 大型車の死角はどう判断されるか
道路交通法第26条の2は、みだりな進路変更を禁止している。
同条第2項では、進路変更によって、変更先の進路を後方から走行する車両に急な速度変更や方向変更をさせるおそれがある場合、進路変更をしてはならないと定めている。
今回の映像では、大型車両が左側の車両を認識できていたか、十分な距離を確保して車線を変更したかが重要になる。
大型の人員輸送車は、乗用車より車体が大きく、運転席から確認しにくい範囲もある。しかし、死角があったという事情だけで、安全確認の義務がなくなるわけではない。
また、撮影側の車両が車線変更前にどの位置を走っていたか、接近した際にどのような運転操作をしたかも、判断に関わる。
県警の調査では、料金所出口付近の道路状況と双方の車両の位置関係を含め、当時の運転状況を確認する必要がある。
編集部まとめ
今回の動画で確認できるのは、沼田料金所付近とみられる場所で、警察の大型車両が左側へ車線変更し、隣を走る車両に接近したという状況だ。
大型車特有の死角に加え、料金所出口付近での進路変更が重なった点が、この事案の特徴となっている。県警は車両の所属だけでなく、安全確認の状況や車線変更の経緯についても調べ、結果を説明する必要がある。
週刊TAKAPI 編集部/成田
特記事項
本記事は、2026年10月15日にSNSへ投稿された動画に関する情報と、16日に明らかになった広島県警監察官室の回答内容、道路交通法第26条の2を基に構成した。
撮影場所は映像に映る「沼田」の表示を踏まえ、沼田料金所付近とみられると記載した。
「幅寄せ」は投稿者の主張であり、広島県警が意図的な運転行為や交通違反を認定したものではない。今後も取材・検証を続ける。
━━━━━━━━━━━━━━━━
週刊TAKAPIリークス
WEEKLY TAKAPI LEAKS
あなたの情報が、社会を動かす。
事件・事故、学校問題、いじめ、行政・企業の不正、内部告発など、皆さまからの情報提供をお待ちしています。
▶ 情報提供・取材依頼はこちら
https://108takapi.jp/tip-off/
記事に関する訂正・削除依頼も受け付けています。
━━━━━━━━━━━━━━━━

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。