愛知県豊川市の豊川市民病院で4月、イラン国籍の男性が死亡しているのが見つかった事件で、強盗致死罪で起訴された外国籍の男女3人が10月21日、覚醒剤取締法違反などの疑いで新たに逮捕された。
警察によると、3人のうち49歳の男は、8月に車内で覚醒剤や大麻など計約73グラムを所持したなどの疑いが持たれている。残る男女2人にも覚醒剤の所持容疑があり、警察が薬物の入手経路などを調べている。
49歳男、車内に覚醒剤など約73グラムを所持した疑い
今回逮捕されたのは、イラン国籍のキャラミ・ナーデル容疑者(49)と、いずれもブラジル国籍のイナハラ・ファビオ・マサユキ容疑者(38)、クニナリ・ジェシカ・ユミ容疑者(37)の3人。
警察によると、キャラミ容疑者は8月15日、車内で覚醒剤や大麻などの違法薬物を計約73グラム所持したなどの疑いが持たれている。
営利目的で薬物を所持していた疑いもあり、警察は入手経路や販売先などを調べている。
約73グラムという数量は、キャラミ容疑者に関するもので、今回逮捕された3人の所持量を合算した数字ではない。
残る男女2人にも覚醒剤所持容疑 尿から成分検出
イナハラ容疑者とクニナリ容疑者は、8月14日に自宅で覚醒剤約0.089グラムを共同で所持した疑いが持たれている。
また、警察の捜査では、キャラミ容疑者とイナハラ容疑者の尿から覚醒剤成分が検出された。
取り調べに対し、キャラミ容疑者は覚醒剤の使用容疑を認めている一方、営利目的で薬物を所持したとする容疑については否認しているという。
イナハラ容疑者とクニナリ容疑者の認否について、警察は明らかにしていない。
4月に豊川市民病院で男性死亡 新城PAで暴行か
3人は、豊川市民病院で男性の遺体が見つかった事件を巡り、強盗致死などの疑いで逮捕されていた。
事件が発覚したのは4月3日。豊川市民病院のロータリー付近で、イラン国籍のアリレザ・シャーモラーディーさん(当時41歳)が死亡しているのが見つかった。
警察のこれまでの捜査によると、3人はほかの人物と共謀し、同日未明、東名高速道路の新城パーキングエリアでシャーモラーディーさんの頭部や腹部などを木製バットなどで複数回殴打したとされる。
その後、シャーモラーディーさんと知人女性を車に押し込み、豊川市内の病院へ向かう途中にも暴行を加え、現金約1万8000円が入った財布や携帯電話などを奪ったとされている。
シャーモラーディーさんは一連の暴行による呼吸・循環不全で死亡したとされる。
3人は8月に死体遺棄容疑で逮捕され、9月4日には強盗致死容疑で再逮捕された。その後、9月25日に強盗致死罪で起訴されている。
薬物取引を巡るトラブルか 新たな所持容疑との関係は不明
警察は、シャーモラーディーさんと容疑者らの間に、違法薬物の密売を巡るトラブルがあったとみて捜査を進めてきた。
今回、新たに明らかになったのは、3人が8月に覚醒剤などを所持したとされる事件だ。
ただし、8月に所持していたとされる薬物と、4月の強盗致死事件との直接的な関係については、現時点で明らかになっていない。
警察は薬物の入手経路や販売先などを調べている。
なお、3人は強盗致死罪で起訴されているが、有罪判決が確定したわけではない。今回の薬物事件についても容疑段階となっている。
編集部まとめ
豊川市民病院で男性の遺体が見つかった強盗致死事件を巡り、すでに起訴されている男女3人が、新たに薬物事件で逮捕された。
49歳の男には覚醒剤や大麻など約73グラムを所持したなどの疑いがあり、残る2人にも覚醒剤所持容疑が持たれている。
警察は4月の強盗致死事件について薬物密売を巡るトラブルがあったとみているが、今回の薬物事件との具体的な関連は明らかになっていない。
週刊TAKAPI 編集部/成田
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