静岡県浜松市浜名区の商業施設で、女子高校生3人が自転車の前かごに置いていたかばんから水着などを盗んだとして、警察は同区貴布祢に住む会社員の男(26)を窃盗の疑いで逮捕した。被害品は女性用水着やインナーウェア計4点で、時価合計約1万円相当。男は警察の調べに対し、容疑を認めているという。
事件が起きたのは2026年9月上旬。女子高校生らが買い物をしている間に被害に遭ったとみられ、警察は防犯カメラの映像などを解析して捜査を進めていた。
自転車3台から衣類がなくなる 買い物後に被害発覚
警察によると、男は浜松市浜名区内の商業施設の駐輪場で、自転車3台の前かごに入っていたかばんから、水着やインナーウェア計4点を盗んだ疑いが持たれている。
被害に遭ったのはいずれも女子高校生だった。
3人は商業施設での買い物を終えて自転車に戻った際、かばんの中に入れていた衣類がなくなっていることに気付いたという。その後、警察への通報を受けて捜査が始まった。
盗まれたのは自転車やかばんそのものではなく、中に入っていた衣類だったとされる。被害は3台の自転車に及んでいるが、男がそれぞれの自転車からどのような順番で衣類を抜き取ったのか、犯行に要した時間などは明らかになっていない。
防犯カメラの映像を解析 26歳会社員を逮捕
警察は事件後、商業施設周辺の防犯カメラの映像などを調べ、26歳の会社員の男の逮捕に至った。
男は取り調べに対し「間違いない」と容疑を認めているという。
一方、女性用水着などを盗んだ動機や、盗まれた品物の回収状況は確認できていない。警察は、ほかにも同様の窃盗事件に関与していなかったか、余罪の有無について調べている。
今回の逮捕容疑は窃盗であり、衣類の種類だけを根拠に性的な目的があったと断定することはできない。また、被害者と男に面識があったかどうかについても、確認できる情報はない。
静岡県内で車上ねらい616件 自転車のかごからの盗難も
静岡県警が公表した2025年の犯罪統計では、県内の車上ねらいの認知件数は616件だった。浜松市浜名区では22件が確認され、前年より7件増えている。
県警は、自動車だけでなく自転車やオートバイのかごなどから荷物を盗む行為も「車上ねらい」に含めている。
犯行手段を別途集計した524件のうち、自転車やオートバイのかご等から盗む手口は90件で、約17%を占めた。
今回の事件について、警察が統計上どの手口に分類したかは確認できていない。ただ、前かごに置かれた荷物が盗難の対象となることは、県警の統計からも裏付けられている。
浜名区では別の衣類窃盗事件も 今回との関連は不明
浜名区では今年、別の衣類窃盗事件も明らかになっている。
2026年3月には、同区の商業施設駐輪場で女子中高生の体操服などが入ったかばんを盗み、高校にも侵入して衣類を盗んだとして、当時21歳の中学校事務職員が懲戒免職となった。
今回の26歳会社員とは別人であり、同じ商業施設で犯行が行われたかどうかも確認されていない。2つの事件に組織的な関係や共犯関係があるという情報もない。
同じ地域で類似した盗難が確認されていることと、事件同士に関連があることは区別する必要がある。
駐輪場の荷物を狙う犯罪 防犯カメラの役割も
静岡県警は車上ねらいの防止策として、車両を離れる際には荷物を残さないことや、駐車場・駐輪場の見通しを確保すること、防犯カメラを活用することなどを呼び掛けている。
今回の事件でも、防犯カメラの映像解析が容疑者の特定につながったとされる。
ただし、被害に遭った女子高校生らの荷物の管理方法や、商業施設側の防犯体制に問題があったと確認されたわけではない。盗難の責任は、あくまで盗んだ行為にある。
編集部まとめ
浜松市浜名区で発生した今回の事件では、女子高校生3人の自転車の前かごから、水着など計4点が盗まれた疑いで26歳の会社員の男が逮捕された。
男は容疑を認めており、警察は余罪についても調べている。
県警の統計では、自転車やオートバイのかごなどから荷物を盗む事件が一定数確認されている。今回のように自転車そのものではなく、かばんの中身だけが盗まれる被害にも注意が必要だ。
一方、犯行動機や余罪については明らかになっていない。今後の捜査で、男がどのような経緯で犯行に及んだのか、ほかに同様の被害がないかが焦点となる。
特記事項
本記事は2026年11月2日に配信された逮捕報道、静岡県警が公表した2025年の車上ねらい統計と防犯資料、浜名区の過去の別事件に関する公開情報に基づいて作成した。
事件の発生は2026年9月上旬であり、11月2日は報道日である。男の正確な逮捕日、犯行動機、盗品の回収状況、余罪は未確認。
県警の車上ねらい統計は2025年の年間実績であり、今回の事件を含む2026年の数字ではない。過去の別事件についても、今回との関連は確認されていない。
被害者はいずれも高校生であり、学校名や個人を特定できる情報は掲載していない。
週刊TAKAPI編集部/黒木
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