【旭川・女子高校生殺害裁判】共犯受刑者が法廷証言 「内田被告が背中を押した」殺意否認の主張と対立

北海道旭川市の神居大橋で2024年4月、留萌市の女子高校生=当時17歳=を橋から転落させて殺害したとして、殺人などの罪に問われている内田梨瑚被告(23)の裁判員裁判で27日、共犯として有罪判決が確定した小西優花受刑者(21)が証人として旭川地裁に出廷した。

小西受刑者は検察側の尋問に対し、転落直前の状況について「内田被告が被害者の肩甲骨付近を両手で押した」という趣旨の証言をした。さらに、被害者の姿が視界から一瞬で消えたと説明し、被害者を橋から落下させていないとする内田被告側の主張と正面から食い違う内容となった。

起訴状などによると、内田被告は2024年4月18日夜から19日未明にかけて、女子高校生を車で連れ回して監禁し、旭川市内の神居大橋に向かったとされる。検察側は、内田被告らが被害者に暴行を加えたうえ、橋の欄干付近で強い言葉を浴びせ、川へ転落させて殺害したと主張している。

一方、内田被告は初公判で、監禁については認めたものの、殺人などの起訴内容を否認した。「殺意はなかった」「橋から落下させていない」という趣旨の主張をしており、弁護側は、被害者を橋の上に残して現場を離れた後に転落した可能性を示している。

この裁判の大きな争点は、被害者がどのように橋から転落したのか、内田被告に殺意があったと認定できるのか、さらに小西受刑者との共謀がどこまで成立するのかという点にある。小西受刑者は自身の裁判で起訴内容を認め、懲役23年の判決が確定している。

27日の証言は、転落の瞬間をめぐる判断に直結する可能性がある。検察側は、小西受刑者の証言を通じて、内田被告が被害者の転落に直接関与したと立証したい考えだ。これに対し、弁護側は今後の反対尋問で、小西受刑者の記憶の正確性、供述の変遷、自身の刑が確定した後に証言する立場の影響などを追及するとみられる。

事件は、被害者が内田被告に関する画像をSNSに投稿したことをきっかけに発展したとされる。被害者は留萌市内から旭川方面へ連れて行かれ、最終的に神居大橋周辺で命を落とした。法廷ではこれまで、事件前後の防犯カメラ映像や音声、被害者が助けを求めた場面に関する証拠も取り調べられている。

内田被告が殺人を否認するなか、共犯者の証言は裁判員の判断に大きな影響を与える可能性がある。旭川地裁での審理は今後も続き、判決は6月22日に言い渡される予定だ。

動画解説

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旭川女子高校生殺害事件とは何か SNS投稿から監禁、神居大橋での転落死までを時系列で整理

編集部まとめ

旭川市の女子高校生殺害裁判で、共犯として懲役23年が確定した小西優花受刑者が出廷し、内田梨瑚被告が被害者の背中付近を押したと証言した。内田被告は殺意と落下行為を否認しており、27日の証言は、殺人の実行行為と共謀の有無を判断するうえで重要な場面となる。

事件のポイントQ&A

Q. 27日の裁判で何が注目されたのですか。
A. 共犯として有罪判決が確定した小西優花受刑者が証人として出廷し、被害者が橋から転落した瞬間について証言した点です。

Q. 内田梨瑚被告は何を否認しているのですか。
A. 内田被告は監禁については認めた一方、殺意と橋から落下させた行為について否認しています。

Q. 今後の焦点は何ですか。
A. 小西受刑者の証言の信用性、被害者が転落した経緯、内田被告の殺意、共犯関係の範囲が焦点になります。

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