兵庫県たつの市新宮町段之上の住宅で、住人の母娘2人が殺害された事件で、兵庫県警が全国指名手配している大山賢二容疑者(42)=住所・職業不詳=が、事件発覚の3日前に警察官から職務質問を受けた際、「人を殺した」と話していたことが分かった。
大山容疑者は、田中千尋さん(52)を刃物のようなもので複数回刺して殺害した疑いが持たれている。住宅では、千尋さんの母親・田中澄恵さん(74)も死亡しているのが見つかっており、県警は澄恵さんへの殺害関与についても調べている。
捜査関係者によると、大山容疑者は5月16日夜、高砂市内の路上で寝ているところを警察官に発見され、職務質問を受けた。その際、「人を殺した」という趣旨の話をしたという。
ただ、当時の説明は日時や場所、相手などがはっきりせず、具体性に欠けていた。所持品の確認でも刃物などは見つからず、身柄の拘束には至らなかった。職務質問時の所持金は550円で、スマートフォンや身分証類も持っていなかったとされる。
事件が発覚したのは5月19日午前。知人から「連絡が取れない」と相談を受けた警察官が住宅を確認したところ、玄関付近で澄恵さん、1階廊下で千尋さんが倒れているのが見つかった。2人の体には首や上半身を中心に複数の刺し傷があり、県警は殺人事件として捜査を始めた。
司法解剖の結果、2人の死因は失血死や出血性ショックとみられている。死亡推定日は5月13日ごろとされ、事件発覚まで数日が経過していた。
大山容疑者は、事件現場の隣に約10年前まで住んでいた元隣人とみられる。県警は現場に隣接する大山容疑者の実家を家宅捜索し、事件との関連を調べた。捜索は終了し、周辺に張られていた規制線も外された。
事件前には、澄恵さんが周囲に「空き巣に入られたかもしれない」と相談していたとの情報もある。県警は、この相談内容と事件との関連、大山容疑者が現場周辺に出入りしていた可能性について慎重に確認している。
事件後、大山容疑者は徒歩や公共交通機関で移動した可能性がある。たつの市内の複数駅の防犯カメラに、大山容疑者とみられる人物が映っていたことも確認されている。
県警は、大山容疑者が現在も比較的近い地域に潜伏している可能性があるとみて、公開捜査を続けている。目撃情報、防犯カメラ映像、交通機関の利用履歴などを確認し、早期の身柄確保を急いでいる。
今回新たに判明した「人を殺した」との発言は、事件発覚前に警察が大山容疑者と接触していたことを示す重要な情報だ。一方で、当時の発言に具体性がなかったことから、事件との関連をどの段階で把握できたのかも注目される。
現場隣接の実家への家宅捜索、事件前の空き巣相談、職務質問時の発言、所持金550円という状況。母娘2人が自宅で殺害された事件は、容疑者の身柄確保とあわせて、事件前後の足取りの解明が焦点になっている。
県警は千尋さんへの殺人容疑に加え、澄恵さんへの殺害関与についても調べを進めている。
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編集部まとめ
兵庫県たつの市の母娘殺害事件で、指名手配中の大山賢二容疑者は、事件発覚3日前に警察官へ「人を殺した」と話していた。職務質問時の所持金は550円で、スマートフォンや身分証類も持っていなかったとされる。
県警は、現場に隣接する大山容疑者の実家を家宅捜索した。捜索は終了し、周辺の規制線も外された。今後の焦点は、大山容疑者の身柄確保、事件前後の足取り、空き巣相談との関連、母親への殺害関与の解明となる。
Q. 兵庫・たつの市の母娘殺害事件で新たに分かったことは何ですか。
A. 指名手配中の大山賢二容疑者が、事件発覚3日前に警察官へ「人を殺した」と話していたことです。当時の所持金は550円で、スマートフォンや身分証類も持っていなかったとされています。
Q. 大山賢二容疑者はどのような容疑で指名手配されていますか。
A. 田中千尋さんを刃物のようなもので複数回刺して殺害した疑いで、全国指名手配されています。県警は、母親の田中澄恵さんへの殺害関与についても調べています。
Q. 容疑者の実家では何が行われましたか。
A. 事件現場に隣接する大山容疑者の実家で家宅捜索が行われました。捜索は終了し、周辺に張られていた規制線も外されました。
Q. 事件前の「空き巣に入られたかもしれない」という相談は何を意味しますか。
A. 田中澄恵さんが事件数日前に周囲へ相談していたとされる情報です。県警は、空き巣相談と事件、大山容疑者の出入りとの関連を慎重に調べています。
Q. 今後の焦点は何ですか。
A. 大山容疑者の身柄確保、事件前後の足取り、現場隣接の実家との関係、空き巣相談との関連、母親への殺害関与の解明です。

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