「グリ下の薬屋さん」と呼ばれた今川祐希容疑者を逮捕 女子中高生2人に処方薬60錠譲渡疑い 自宅から14種類・5000錠超押収

大阪・ミナミの道頓堀周辺で、若者らから「グリ下の薬屋さん」と呼ばれていたとされる40歳の男が、女子中高生2人に睡眠導入剤や向精神薬などを無許可で譲り渡したとして、大阪府警に逮捕された。少女2人はその後、ホテルやカラオケ店で薬を多量に服用し、電車内で昏睡状態となって保護されており、府警は薬の入手経路や他の若者への譲渡の有無を調べている。

逮捕されたのは、大阪府東大阪市の無職・今川祐希容疑者(40)。大阪府警少年課は5月27日、医薬品医療機器等法違反などの疑いで今川容疑者を逮捕した。府警によると、今川容疑者は今年1月下旬、大阪市内のホテルで、女子中学生(15)と女子高校生(17)の2人に対し、睡眠導入剤や向精神薬など計60錠を無許可で譲り渡した疑いが持たれている。

今川容疑者は、少女2人を自宅に泊めていたともみられている。調べに対し、今川容疑者は容疑を認め、「生活保護で診察を受けて処方された薬だ」と供述しているという。府警は、医療機関で処方された薬が、未成年者に渡されていた経緯を詳しく調べている。

少女2人は、今川容疑者から薬を受け取った後、ホテルやカラオケ店で20錠以上を服用したとみられる。その後、今川容疑者の自宅を出た後に電車内で昏睡状態となり、保護された。2人への聞き取りなどから、今川容疑者が薬を渡していた疑いが浮上した。

府警は今川容疑者の自宅を家宅捜索し、14種類、5000錠以上の医薬品を押収した。押収された薬には、睡眠導入剤や向精神薬などが含まれていたとみられる。府警は、今川容疑者がどの医療機関を受診し、どのように薬を入手していたのか、処方された薬を自分で使う目的を超えて保管していた可能性がないかを確認している。

今川容疑者は、大阪・ミナミのグリコ看板下、いわゆる「グリ下」周辺で、若者らから「薬屋さん」と呼ばれていたとみられる。グリ下は、未成年を含む若者が夜間に集まる場所として知られ、家に帰れない若者や支援につながりにくい若者が滞在する場面もある。府警は、今川容疑者がこの周辺で少女らと接触し、薬を渡していた可能性を視野に調べている。

今回の事件では、生活保護を受けて医療機関で処方されたとされる薬が、未成年者に譲り渡された疑いがある。生活保護による医療扶助は、受給者の治療を支える制度であり、処方薬を第三者に渡すことは想定されていない。府警は、押収された大量の薬の処方履歴や保管状況を調べ、今川容疑者が継続的に薬を集めていた可能性についても確認している。

未成年者による処方薬の多量服用は、意識障害や呼吸抑制などの重大な健康被害につながるおそれがある。今回、少女2人は実際に昏睡状態で保護されており、府警は薬を渡した行為と健康被害との関連も慎重に調べるとみられる。

大阪府警は、今回立件された女子中高生2人以外にも、今川容疑者から薬を受け取った若者がいないか捜査している。グリ下周辺で「薬屋さん」と呼ばれていた経緯、薬の受け渡しが有償だったのか無償だったのか、少女らを自宅に泊めていた目的なども今後の焦点となる。

若者が集まる繁華街で、処方薬が未成年者に渡され、多量服用につながった今回の事件。府警は、押収した5000錠以上の医薬品の入手経路と、グリ下周辺での受け渡しの実態解明を進めている。

解説動画


編集部まとめ

大阪府警は5月27日、女子中高生2人に睡眠導入剤や向精神薬など計60錠を無許可で譲り渡した疑いで、東大阪市の無職・今川祐希容疑者(40)を逮捕した。

今川容疑者は大阪・ミナミのグリ下周辺で「薬屋さん」と呼ばれていたとみられ、調べに対し「生活保護で診察を受けて処方された薬だ」と供述しているという。

少女2人は薬を20錠以上服用した後、電車内で昏睡状態となって保護された。府警は今川容疑者の自宅から14種類、5000錠以上の医薬品を押収し、入手経路や他の若者への譲渡の有無を調べている。

事件のポイントQ&A

Q1. 「グリ下の薬屋さん」とは誰のことですか。
大阪・ミナミのグリコ看板下周辺で「薬屋さん」と呼ばれていたとされる、東大阪市の無職・今川祐希容疑者(40)のことです。大阪府警は、女子中高生2人に処方薬を無許可で譲り渡した疑いで逮捕しました。

Q2. 今川祐希容疑者は何をした疑いがありますか。
今年1月下旬、大阪市内のホテルで、女子中学生(15)と女子高校生(17)に、睡眠導入剤や向精神薬など計60錠を無許可で譲り渡した疑いが持たれています。

Q3. 少女2人はどうなりましたか。
少女2人はホテルやカラオケ店で20錠以上を服用したとみられ、その後、電車内で昏睡状態となって保護されました。

Q4. 自宅から何が押収されましたか。
今川容疑者の自宅からは、14種類、5000錠以上の医薬品が押収されました。大阪府警は薬の入手経路や余罪を調べています。

Q5. なぜ社会問題になっているのですか。
未成年が集まるグリ下周辺で、生活保護を受けて処方されたとされる薬が女子中高生に渡され、多量服用につながった疑いがあるためです。処方薬の不正譲渡、未成年保護、オーバードーズの問題が重なっています。

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