糖尿病治療薬「マンジャロ」を、ダイエットなど本来とは異なる目的で使用するケースが確認されているとして、厚生労働省は16日、医療機関などに適正な使用を求める通知を出しました。
厚労省は、承認された目的以外でマンジャロを使用した場合、安全性や有効性が確認されておらず、思わぬ健康被害につながるおそれがあるとして注意を呼びかけています。
マンジャロは、2型糖尿病の治療薬として承認されている医療用医薬品です。一方で、一部の医療機関では、ダイエットや美容目的など、本来の承認目的とは異なる形で使用されている実態が確認されているということです。
厚労省は16日、XなどのSNSを通じて国民向けに注意喚起を行うとともに、医療機関や関係団体に対し、適正使用を求める通知を出しました。
通知では、医療機関に対し、患者にリスクを十分説明することや、副作用が起きた際に直ちに対応できる体制を整えることなどを求めています。
また、製薬会社に対しても、医療機関や薬局への注意喚起を徹底するよう要請したということです。
「やせる薬」として広がる使用 SNSでの情報拡散も背景か
マンジャロをめぐっては、SNSなどで「やせる薬」「簡単に体重を落とせる」といった印象を与える情報が広がり、糖尿病治療以外の目的で関心を集めています。
しかし、医療用医薬品は、承認された目的や患者の状態を前提に、医師が必要性やリスクを判断して使用されるものです。
糖尿病治療薬を美容やダイエット目的で安易に使用した場合、体調不良や副作用に気づくのが遅れたり、必要な診療につながらなかったりするおそれがあります。
特に、SNS上の体験談や広告だけを見て判断することは危険です。体重減少だけが強調される一方で、副作用や健康被害、適応外使用のリスクが十分に伝わらない可能性があります。
医療機関にはリスク説明と副作用対応を要請
厚労省の通知では、医療機関に対し、患者への十分な説明と、副作用が起きた場合に対応できる体制づくりが求められています。
マンジャロは医師の管理のもとで使用される医療用医薬品であり、使用する人の健康状態や持病、服用中の薬などによって、注意すべき点が異なります。
そのため、単に「体重を減らすため」といった理由だけで使用するのではなく、医学的に必要かどうか、使用した場合のリスクを含めて慎重に判断する必要があります。
厚労省は、製薬会社に対しても医療機関や薬局への注意喚起を徹底するよう求めており、今後、医療現場での説明体制や広告・情報発信のあり方も問われることになりそうです。
個人判断での使用やSNS情報に注意
今回の注意喚起で重要なのは、マンジャロを「やせる薬」として自己判断で使うことへの警鐘です。
医薬品は、効果だけでなく副作用や使用上の注意も含めて判断されるべきものです。特に、医師の診察を十分に受けないまま使用したり、SNS上の情報をもとに入手や使用を考えたりすることは、健康被害につながるおそれがあります。
厚労省は、承認目的に沿った適正な使用を求めており、医療機関や製薬会社にも注意喚起の徹底を求めています。
この問題で分かっていること
マンジャロとは何か
マンジャロは、2型糖尿病の治療薬として承認されている医療用医薬品です。
なぜ厚労省が注意喚起したのか
一部の医療機関で、ダイエットや美容目的など、本来の承認目的とは異なる使用が確認されているためです。厚労省は、適応外での使用が思わぬ健康被害につながるおそれがあるとして注意を呼びかけています。
医療機関には何が求められているのか
患者への十分なリスク説明、副作用が起きた際に直ちに対応できる体制の整備、適正使用の徹底などが求められています。
製薬会社には何が求められているのか
医療機関や薬局に対し、マンジャロの適正使用に関する注意喚起を徹底するよう要請されています。
何が問題視されているのか
「やせる薬」としての安易な使用や、SNS上で効果だけが強調される情報拡散です。承認目的と異なる使用では、安全性や有効性が確認されていない場合があります。
今後の焦点は何か
今後は、医療機関での説明体制、自由診療における広告表示、SNSでの情報発信、個人間売買や不適切な入手経路への監視などが焦点になります。
本記事は報道内容および公的情報をもとに構成しています。医薬品の使用については、必ず医師や薬剤師など専門家に相談してください。
担当記者:松本
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