無音の110番だけが伝えた 台風増水の加茂川でSUP男性2人死亡 愛媛・西条

2026年6月27日午後、愛媛県西条市を流れる加茂川で、SUPをしていた男性3人が流され、2人が死亡した。

事故を最初に伝えたのは、声のない110番通報だった。

午後0時半ごろ、新居浜市在住の50代男性の携帯電話から警察に通報が入った。しかし、電話口から声は聞こえなかった。通報を受けた西条署員が西条市黒瀬付近の現場へ向かうと、川にはSUPボードと、流される人影が確認された。

救助された新居浜市の50代男性にけがはなく、命に別状はない。一方、捜索の結果、西条市の会社員・松本正男さん(53)と、今治市の地方公務員・竹谷公明さん(62)が発見され、病院に搬送されたが死亡が確認された。

3人は知人同士で、現場付近の取水堰近くでSUPをしていたとみられている。いずれもライフジャケットを着用していたが、台風7号の影響で加茂川は増水し、流れも速くなっていた。

ダム管理事務所によると、現場付近の水深は通常より約20センチ増えていたという。20センチという数字だけを見ると小さく感じるかもしれない。しかし、河川では水位の上昇が流速や水圧を大きく変える。特に堰や取水口の周辺では、見た目以上に流れが複雑になり、ボードの操作や自力での脱出が難しくなる危険がある。

今回の事故で重いのは、3人がライフジャケットを着用していたにもかかわらず、2人が命を落とした点だ。

ライフジャケットは水辺のレジャーで命を守る重要な装備である。ただし、増水した川、台風接近時の河川、堰付近の流れは、装備だけでリスクを消せる環境ではない。安全対策の前提には、危険な状況では川に入らない判断がある。

SUPは近年、手軽に楽しめる水上アクティビティとして人気が広がっている。一方、川で行う場合は、海や湖とは異なる危険がある。流速、水深、岩場、堰、取水口、急な増水。複数の要素が重なると、短時間で制御不能になる可能性がある。

特に台風接近時や大雨の後は、現場の雨が弱まっていても、上流域の雨量によって水位や流れが急変することがある。川の表面が一見穏やかに見えても、水中では強い流れが発生している場合もある。

無音の110番は、声を出せないほど切迫した状況を示していた可能性がある。

警察と消防は、3人が流された詳しい経緯や事故原因を調べている。

週刊TAKAPI編集部/成田

編集部まとめ

愛媛県西条市の加茂川で、SUP中の男性3人が流され、2人が死亡した。事故当時、川は台風7号の影響で増水し、流れも速くなっていた。3人はいずれもライフジャケットを着用していたが、増水した河川の危険を回避できなかった。今回の事故は、水辺のレジャーにおいて、装備だけでなく「川に入らない判断」の重要性を改めて示している。

記事注記
本記事は警察発表、消防発表、自治体情報、各社報道を基に構成しています。事故原因や当時の詳しい状況については、今後の捜査・調査により更新される可能性があります。

Q1. 愛媛県西条市の加茂川で何が起きた?
A. 2026年6月27日、加茂川でSUPをしていた男性3人が流され、2人が死亡しました。

Q2. 死亡したのは誰ですか?
A. 西条市の会社員・松本正男さん(53)と、今治市の地方公務員・竹谷公明さん(62)です。

Q3. 事故当時の川の状況は?
A. 台風7号の影響で増水しており、通常より水深が上がり、流れも速くなっていたとされています。

Q4. ライフジャケットは着用していた?
A. 3人はいずれもライフジャケットを着用していたと報じられています。

Q5. なぜ危険だったのですか?
A. 増水した川では流速や水圧が強まり、特に堰や取水口付近では流れが複雑になります。ライフジャケットを着用していても、自力で脱出できない危険があります。

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コメント

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