前節・平塚で念願のS級初優勝を飾った神奈川の若手ホープ、野中龍之介(24=127期)が、勢いそのままに豊橋競輪場へ入った。7月4日、豊橋競輪「カントリーモーニング杯」の前検日に姿を見せた野中は、初Vの余韻を残しながらも、表情はすでに次の戦いへ向いていた。
「玉野や平塚で車がよく回っていた。S級で勝てたのは素直にうれしい」
そう話す言葉には、初優勝の手応えがにじむ。ただ、そこに浮ついた雰囲気はない。S級で勝つことの難しさを知るからこそ、野中は一戦ごとの積み重ねを重視している。
「順調にきているとは思うけど、まだまだこれから。ひとつずつ積み重ねていきたい」
野中の武器は、先行を軸にした積極的なレース運びだ。S級の舞台では、位置取り、仕掛けどころ、ラインとの呼吸、そして最後まで踏み切る脚力が求められる。若手らしい勢いだけでは勝ち切れないカテゴリーで、前へ出る覚悟を持てる点は大きな魅力だ。
普段の練習環境も、成長を後押ししている。郡司浩平らトップ選手と汗を流す機会があり、高いレベルを肌で感じながら自分の課題と向き合っているという。
「周りのレベルが高いから、自分も自然と刺激を受けている。もっと上を目指して頑張りたい」
S級初優勝は、あくまで通過点だ。127期の新星として注目度が高まる中、今回の豊橋シリーズは、野中にとって真価を示す舞台となる。バンクの特性、相手関係、レース展開がかみ合えば、持ち味の先行力が一気に爆発する可能性もある。
結婚後の私生活も充実し、公私ともに上昇ムード。勢い、環境、意識の高さがそろった今、野中龍之介が豊橋のバンクでどんな走りを見せるのか。S級2班としてさらに存在感を高める一戦に、期待が集まっている。
編集部まとめ
野中龍之介は、前節・平塚でS級初優勝を果たし、好調を維持したまま豊橋競輪に入った。先行型としての積極性に加え、トップ選手と練習できる環境も成長材料となっている。
今回の豊橋シリーズでは、初V後の勢いを本物にできるかが焦点だ。若手らしい攻めの走りで、さらに上位戦線へ食い込めるか注目される。
特記事項:本記事は、競輪関係者の取材内容、公開情報、各社報道をもとに週刊TAKAPI編集部が整理・構成しました。出走状況や成績は開催進行により変動する可能性があります。
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