7月5日、茨城大会1回戦。
笠間市民球場で、高校野球ファンが思わず二度見するような結果が飛び込んできた。
四谷学院 7-0 つくば秀英。
しかも、8回コールド。
勝った四谷学院は、今春創部されたばかりの新設チーム。
部員は全員1年生で、総勢15人。公式戦デビューとなる一戦で、阪神タイガース・大山悠輔の母校として知られるつくば秀英を破った。
「え、四谷学院ってあの予備校の?」
SNSでそんな声が広がるのも無理はない。
四谷学院は、大学受験予備校として知られる四谷学院が設立に関わる通信制高校。学習と野球を両立させる新しいスタイルの学校として注目されてきたが、初陣でいきなり結果を出したことで、一気に高校野球界の話題の中心に躍り出た。
試合は初回から動いた。
四谷学院は先制の適時二塁打で流れをつかむと、その後も小刻みに加点。派手な一発で押し切ったわけではない。10安打を重ね、走者を進め、得点機を確実にものにする。新設校らしからぬ落ち着きで、試合の主導権を渡さなかった。
相手のつくば秀英は、プロ野球選手を輩出した実績を持つ学校。
その相手に、1年生だけのチームが公式戦初勝利。しかもコールド勝ち。
このインパクトは大きい。
指揮を執るのは、本村幸雄監督。
元日本ハムの選手教育ディレクターで、大谷翔平の育成にも関わった人物として知られる。わずか数カ月でチームをまとめ上げ、公式戦の初戦で勝たせた手腕には、早くも注目が集まっている。
もちろん、まだ始まったばかりのチームだ。
完成された強豪校というより、粗さも伸びしろも抱えた挑戦者である。
それでも、この勝利には数字以上の意味がある。
通信制高校。
新設校。
全員1年生。
部員15人。
そして、予備校ブランドが作った野球部。
従来の高校野球のイメージとは、少し違う要素が並ぶ。
だからこそ、SNSでは試合後から反応が相次いだ。
「1年生だけでコールドはすごい」
「予備校の野球部がここまでやるのか」
「新しい高校野球の形かもしれない」
「次の霞ケ浦戦が楽しみすぎる」
もちろん、注目されれば疑問の声も出る。
新設校のチームづくり、選手の集まり方、通信制高校としての活動スタイル。高校野球の中でどう受け止められるのかは、今後も見られるポイントになる。
ただ、ひとつはっきりしている。
四谷学院は、ただ話題性だけで勝ったわけではない。
初回に先制し、得点を積み上げ、守ってゼロに抑えた。
短期決戦の高校野球で、これ以上ない形の初勝利だった。
次戦の相手は、昨夏甲子園出場の強豪・霞ケ浦。
ここからが本当の意味での試金石になる。
勢いだけでどこまで通用するのか。
1年生だけのチームが、強豪相手にどんな野球を見せるのか。
そして、“令和の予備校野球”は、一過性の話題で終わるのか。
高校野球の夏は、いつも予想外の物語を連れてくる。
今年の茨城では、四谷学院という新しい名前が、その主役候補に名乗りを上げた。
編集部まとめ
茨城大会1回戦で、今春創部の四谷学院がつくば秀英を7-0の8回コールドで破り、公式戦初勝利を飾った。
四谷学院は全員1年生、部員15人の新設チーム。通信制高校と予備校ブランド、元プロ育成関係者の指導という新しい組み合わせで、一気に注目を集めている。
次戦は強豪・霞ケ浦。今回の勝利が本物かどうか、さらに大きな視線が集まりそうだ。
特記事項:本記事は、大会結果、学校関連情報、各社報道、公開情報をもとに週刊TAKAPI編集部が整理・構成しました。選手・学校に関する情報は報道時点の内容であり、今後変更される可能性があります。
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