東京都町田市の自宅で、10代の少女が押し入れに監禁され、虐待を受けていたとみられる事件で、警視庁は7日、少女の10代の兄を逮捕監禁の疑いで新たに逮捕した。
捜査関係者によると、兄は去年11月から今年1月にかけて、およそ20回にわたり、少女の手足を拘束し、自宅寝室の押し入れに外側から鍵をかけて監禁した疑いが持たれている。調べに対し、容疑をおおむね認めているという。
また、警視庁は40代の母親についても、去年12月下旬、少女の胸元に凍らせたペットボトルを当てたうえ、全身にブルーシートを巻きつけ、押し入れの中におよそ10時間監禁した疑いで再逮捕した。母親は「覚えていません」と話し、容疑を否認しているという。
事件が発覚したのは今年1月28日夜。母親が「娘が冷たくなっている」と119番通報したことで明らかになった。当時中学3年生だった少女は、低体温症や低栄養状態で病院に搬送された。背中には床ずれがあり、全身にあざや骨折痕も確認されたという。
その後の捜査で、自宅の押し入れ下段が監禁場所として改造されていたことも判明している。押し入れには外側から鍵をかけられる手製の扉が設置され、少女の手足には自作の金属製拘束具が付けられていたとみられる。
監禁されていた空間は、高さ約82センチ、幅約172センチ、奥行き約80センチほどだった。室内には見守りカメラも設置されており、家族がスマートフォンで少女の様子を確認していた可能性がある。
警視庁は、押し入れが去年9月ごろから監禁場所として使われ、少なくとも数カ月にわたり虐待が続いていた疑いがあるとみている。
この事件では、これまでに40代の両親と20代の兄2人が逮捕・起訴されている。今回、10代の兄が新たに逮捕されたことで、少女の両親と兄3人の計5人全員について、監禁や虐待への関与が捜査・司法手続きの対象となっている。
少女には知的障害があったとされ、母親はこれまでの調べに対し、「しつけのためだった」と説明していたという。警視庁は、家族内で監禁や虐待がどのように始まり、継続されたのか、それぞれの役割や関与の程度について詳しく調べている。
町田児童相談所には、事件発覚の2日前にあたる1月26日、少女への虐待に関する通告が寄せられていたことも分かっている。ただ、実際に家庭訪問が行われたのは事件発覚後だった。
少女は現在保護され、回復に向けた支援を受けている。警視庁は、家族ぐるみで長期間にわたり虐待が行われていた可能性を視野に、事件の全容解明を進めている。
編集部まとめ
今回の続報で焦点となるのは、新たに逮捕された10代の兄の関与だけではない。すでに両親と20代の兄2人が逮捕・起訴されており、家族全員が監禁や虐待への関与を問われる異例の展開となっている。
押し入れの改造、拘束具、見守りカメラ、長期間の監禁疑いという要素から、警視庁は一時的な衝動ではなく、家庭内で継続的に行われた虐待の可能性を重く見ているとみられる。
また、児童相談所への通告が事件発覚の2日前にあった点も、今後検証されるべき重要な論点となる。少女の安全確認がどの時点で可能だったのか、関係機関の対応に課題がなかったのかも含め、事件の全容解明が求められる。
特記事項:
本記事は、警視庁発表、捜査関係者への取材情報、各社報道をもとに週刊TAKAPI編集部が整理・構成しました。逮捕容疑は捜査段階のものであり、認否や事実関係は今後の捜査・裁判で明らかになる可能性があります。被害者保護と未成年者への配慮から、一部表現を整理しています。
サイト訪問者数

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。