香川県警は7日、陸上自衛隊善通寺駐屯地に勤務する自衛官の男(41)を、窃盗未遂の疑いで再逮捕した。男の逮捕は今回で3度目となる。
男はこれまでに、高松市の高齢女性からキャッシュカードをだまし取り、現金21万5000円を引き出して盗んだとして、詐欺や窃盗の疑いで2度逮捕されていた。警察は、男がいわゆる「闇バイト」に応募し、特殊詐欺グループの「受け子」として関与していた可能性があるとみて調べている。
今回の再逮捕容疑は、2026年4月14日、共犯者らと共謀し、兵庫県内に住む無職の女性(87)の自宅を訪れ、キャッシュカード2枚を盗もうとした疑い。
警察によると、女性宅には事前に警察官などを名乗る人物から電話があり、「病院で偽造保険証が使われている」「あなたの口座からお金が引き出されている」などと説明があった。その後、男が金融庁職員を装って女性宅を訪れたとされる。
男は、女性の隙を見てキャッシュカードを盗もうとした疑いがあるが、女性の家族に見破られ、犯行は未遂に終わった。
捜査関係者によると、女性宅に残されていた封筒から検出された指紋が男のものと一致したことが、再逮捕につながった。兵庫県警から香川県警に連絡があり、香川県警が窃盗未遂容疑で男を再逮捕した。
調べに対し、男は「被害者をだました文言などは知らなかった」と話し、容疑を一部否認しているという。
一方、これまでの調べで、男にはギャンブルなどによる多額の借金があり、金銭目的で闇バイトに応募したとみられている。
3度目の逮捕を受け、男は警察の調べに対し、「自衛隊の幹部という身分でありながらキャッシュカードを奪い取るなんて申し訳ないことをしたと思いますが、そのときはとにかく少しでも金が手に入ると思ってやった」と供述していることも新たに分かった。
警察は、男が特殊詐欺グループ内でどのような指示を受けていたのか、ほかの事件への関与がないかについても調べを進めている。
陸上自衛隊善通寺駐屯地は、男が最初に逮捕された5月以降、所属部隊や階級を明らかにしていない。今回、男が「自衛隊の幹部」と供述していることについて、駐屯地広報は「警察の捜査中であるため、階級や立場については回答を差し控えている」と説明している。
そのうえで、事実関係が判明し次第、処分を検討し、処分の際には階級などを明らかにするとしている。
警察は、男が闇バイトに応募した経緯や借金の状況、特殊詐欺グループとの接点を詳しく調べている。また、電話をかけた人物や指示役など、共犯者の特定を進め、事件の全容解明を急いでいる。
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編集部まとめ
今回の事件で重いのは、逮捕された男が現職の陸上自衛官でありながら、特殊詐欺事件の「受け子」として関与した疑いが持たれている点だ。
金融庁職員を装って高齢女性宅を訪れ、キャッシュカードを盗もうとした疑いがあり、封筒に残された指紋が再逮捕の決め手になったとされる。闇バイト型の特殊詐欺では、電話をかける役、指示する役、カードを受け取る役、現金を引き出す役が分担されることが多く、警察は背後にいる指示役や共犯者の特定を進めている。
男は一部容疑を否認しているが、金銭目的で闇バイトに応募した可能性があるとみられている。今後は、自衛隊内での処分、階級・所属の公表、余罪の有無、特殊詐欺グループとの接点が焦点となる。
特記事項:本記事は、警察発表、関係機関の説明、各社報道をもとに週刊TAKAPI編集部が整理・構成しました。逮捕容疑は捜査段階のものであり、認否や事実関係は今後の捜査・裁判で明らかになる可能性があります。
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