愛知県警外事課や豊橋署、豊川署などは10日、ベトナム国籍の男女を不法に働かせたとして、愛知県豊川市の農家・白井力容疑者(72)ら男女4人を、入管難民法違反、不法就労助長の疑いで逮捕した。
警察によると、4人は共謀し、今月1日までにベトナム国籍の男女3人に対し、在留資格で認められていない活動をさせた疑いが持たれている。
白井容疑者らは、栽培した大葉をプラスチック製の容器に梱包させるなどの仕事をさせ、1パック詰めるごとに40円の報酬を渡していたとみられている。
警察の調べに対し、白井容疑者は「内職のベトナム人は従業員ではない」などと話し、容疑を否認しているという。
大葉のパック詰めをさせた疑い
逮捕されたのは、豊川市の農家・白井力容疑者ら男女4人。
警察は、白井容疑者らがベトナム国籍の男女3人に、栽培した大葉のパック詰めなどをさせていたとみている。
報酬は、1パックを詰めるごとに40円だったとみられる。
警察は、実際の作業内容や報酬の支払い方法、作業時間、雇用関係の有無などについて詳しく調べている。
SNSで働く人を募集か
白井容疑者とともに逮捕されたベトナム国籍の女が、SNSを通じて働く人を募っていたという。
警察は、どのような内容で募集していたのか、誰が勤務先や仕事内容を説明していたのか、白井容疑者らが在留資格を確認していたのかなどを調べている。
外国人労働者を雇用する場合、雇う側には在留資格や就労可能な範囲を確認する責任がある。
白井容疑者は容疑を否認
警察の調べに対し、白井容疑者は「内職のベトナム人は従業員ではない」などと話し、容疑を否認している。
今後の焦点は、作業をしていたベトナム国籍の男女がどのような在留資格だったのか、作業が資格外活動にあたるのか、白井容疑者らがその事情を認識していたのかという点だ。
警察は、容疑の裏付けを進めている。
地域農業と外国人雇用の管理体制
東三河地域では、農業や製造業などで外国人労働者が働く場面が少なくない。
人手不足が続く中、外国人労働者は地域産業を支える重要な存在でもある。
一方で、在留資格の確認や就労可能な範囲、報酬の支払い、労働条件の管理が不十分であれば、事業者側も労働者側も大きなリスクを負う。
今回の事件は、農業現場における外国人雇用と内職的な作業の線引き、そして事業者側の確認責任を問うものとなりそうだ。
週刊TAKAPIの視点
今回の事件で注目されるのは、白井容疑者が「従業員ではない」と容疑を否認している点だ。
一方で、警察は、大葉のパック詰めなどの作業をさせ、1パックあたり40円の報酬を渡していたとみている。
つまり今後の捜査では、形式上の「内職」なのか、それとも実態として就労にあたるのかが大きな焦点になる。
外国人労働者を地域産業の担い手として受け入れるのであれば、雇用側には法令順守と確認責任が求められる。
人手不足を理由に、在留資格や就労条件の確認が曖昧になってよいわけではない。
警察の捜査によって、実際の勤務実態や報酬の流れ、SNSでの募集実態がどこまで明らかになるのか注目される。
Q&A 豊川市の農家不法就労助長事件
Q. 何が起きたのですか?
愛知県豊川市の農家ら男女4人が、ベトナム国籍の男女3人を不法に働かせたとして、入管難民法違反、不法就労助長の疑いで逮捕されました。
Q. どのような仕事をさせていた疑いがありますか?
栽培した大葉をプラスチック製の容器に梱包する、いわゆるパック詰め作業などをさせていた疑いがあります。
Q. 報酬はいくらだったのですか?
警察は、1パック詰めるごとに40円の報酬を渡していたとみています。
Q. 働く人はどう集めていたのですか?
白井容疑者とともに逮捕されたベトナム国籍の女が、SNSを通じて働く人を募っていたということです。
Q. 白井容疑者は容疑を認めていますか?
白井容疑者は「内職のベトナム人は従業員ではない」などと話し、容疑を否認しているということです。
【記事情報】
執筆:週刊TAKAPI編集部
担当記者:松本
編集:成田
責任編集:たかぴ
確認:週刊TAKAPI編集部
本記事は、警察発表および報道内容をもとに構成しています。逮捕段階の情報を含むため、今後の捜査や司法判断により内容が変わる可能性があります。
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