愛知県安城市藤井町のイノアックコーポレーション桜井事業所で6月5日夜、40代くらいの男性従業員が腹部を刺される事件があった。警察は殺人未遂事件として捜査している。
警察などによると、5日午後9時45分ごろから50分ごろにかけ、事業所関係者から「従業員が刃物で刺された」「腹を刺され出血している」と通報があった。男性は病院に搬送されたが、搬送時に意識はあり、会話ができる状態だったとされる。刺したとみられる男は現場から逃走した。
その後、事件現場から約2キロ離れたアパートで火災が発生。警察官が関係先として訪れたところ、建物の一室から炎と黒煙が出ていた。警察は、部屋に火をつけたとして、ブラジル国籍の58歳男を現住建造物等放火の疑いで現行犯逮捕した。男は「自分で火をつけた」と話しているという。
火は約2時間後に消し止められたが、火元の部屋が焼け、別の男性がのどの痛みを訴えて搬送された。逮捕された男も腹部にけがをしており、病院で治療を受けている。
イノアックコーポレーションはウレタン、ゴム、プラスチックなどを扱う大手メーカーで、桜井事業所は安城市内の主要事業所の一つ。夜の工場で起きた刺傷事件と、その直後に発生したアパート火災。警察は、逮捕された男が事業所での刺傷事件に関わった可能性があるとみて、勤務先でのトラブル、事件後の移動、放火に至った経緯を詳しく調べている。
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