沖縄県は6月6日、宮古島市内のホテル内にある飲食店でノロウイルスによる食中毒が発生したと発表した。
県によると、5月21日に同店で宴会を開いた団体18人のうち8人が、翌22日朝ごろから24日にかけて、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などの症状を訴えた。
患者は30代から60代で、入院した人はおらず、全員がすでに回復している。
宮古保健所は、患者に共通する食事が同店で提供されたものに限られていたことなどから食中毒と認定。県は食品衛生法に基づき、飲食店に対して6月6日から10日まで5日間の営業停止を命じた。
宴会参加者18人中8人が発症
食中毒が発生したのは、宮古島市内のホテル内にある飲食店。
5月21日に宴会で利用した18人のうち、8人が翌日以降に体調不良を訴えた。
主な症状は次の通り。
■ 嘔吐
■ 下痢
■ 腹痛
■ 発熱
発症者の年代は30代から60代。重症化して入院した人は確認されていない。
患者と調理従事者からノロウイルスG2を検出
県薬務生活衛生課によると、発症した8人のうち、検査を受けた4人の便からノロウイルスG2が検出された。
さらに、同店の調理従事者3人の便からも同じノロウイルスが検出された。
このうち、患者1人と調理従事者1人の遺伝子型が一致したという。
患者同士で感染が広がったとみられる状況はなく、発症者に共通する食事も同店で調理・提供されたものに限られていた。
こうした状況から、宮古保健所は同店を原因施設とする食中毒と判断した。
飲食店は5日間の営業停止
県は6月6日、食品衛生法に基づき、原因となった飲食店に対して営業停止を命じた。
期間は6月6日から6月10日までの5日間。
沖縄県内では、2026年1月1日から6月6日までの食中毒発生件数が速報値で6件、患者数は36人となっている。
観光地である宮古島では、ホテルや飲食店を利用する観光客も多い。食中毒は施設の信頼に直結するだけでなく、地域全体の観光イメージにも影響しかねない。
ノロウイルスとは
ノロウイルスは、人の腸内で増殖し、嘔吐や下痢などの症状を引き起こすウイルス。
潜伏期間は一般的に24時間から48時間程度とされ、感染すると嘔吐、腹痛、下痢、発熱などが出ることがある。
主な感染経路は、ウイルスに汚染された食品の摂取や、感染した人の手指を介した食品汚染など。
特に食品を扱う人が感染している場合、本人に症状がなくても食品を通じて感染を広げるおそれがある。
無症状でも広がるリスク
ノロウイルスで注意が必要なのは、症状が出ない「不顕性感染」でも、便の中にウイルスが含まれる場合がある点だ。
つまり、本人が体調不良を自覚していなくても、手洗いや調理器具の管理が不十分であれば、食品を介して感染が広がる可能性がある。
飲食店や宿泊施設では、調理従事者の健康確認、手洗い、調理器具の消毒、トイレ後の衛生管理などが欠かせない。
まとめ
今回の食中毒では、宮古島市内のホテル飲食店で宴会に参加した18人のうち8人が発症した。
患者と調理従事者の双方からノロウイルスG2が検出され、一部で遺伝子型も一致している。
幸い入院者はなく、患者は全員回復している。
ただし、ホテル内飲食店での食中毒は、利用者の安心感に大きく関わる問題だ。
観光地・宮古島で起きた今回の事案は、飲食店における衛生管理の重要性を改めて示している。

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