三重県亀山市の新名神高速道路で2026年3月、停止中の車列に大型トラックが追突し6人が死亡した事故の初公判が6月10日、津地裁で開かれた。自動車運転死傷処罰法違反の罪に問われている大型トラック運転手・水谷水都代被告(54)は、起訴内容について「間違いありません」と述べ、認めた。
事故は3月20日午前2時20分ごろ、亀山市安坂山町の新名神高速下り線、野登トンネル出口付近で発生した。工事渋滞で停止していた車列に大型トラックが追突し、ミニバンとSUVが炎上。静岡県袋井市の会社員・松本幸司さん(45)、妻の恵梨子さん(42)、長女の莉桜さん(11)、長男の壮真さん(8)、次女の彩那さん(5)の一家5人と、埼玉県草加市の団体職員・高峰啓三さん(56)の計6人が死亡した。
検察側は冒頭陳述で、水谷被告がダッシュボードに固定したスマートフォンでTikTokの料理動画を見ながら運転していたと指摘。スクリーンショットを撮ろうとして約13秒間、前方を十分に見ていなかったとした。現場は制限速度50キロの区間だったが、被告は時速約82キロで走行していたとされる。停止車両に気づいたのは約9.4メートル手前で、急ブレーキをかけたものの間に合わなかったという。
被告は当初「前方を見ていなかった」と説明し、その後「スマホを見ていた」と供述を変えたとされる。検察側は、罰則強化後も運転中に短時間動画を流す行為を続けていたとみており、量刑判断では常習性と危険性が焦点となる。
初公判に合わせ、松本さん一家の遺族は家族写真を初めて公開した。これまで公開を控えてきた理由について、興味本位で扱われる懸念や、子どもたちの友人への影響を考えたためと説明している。そのうえで、遺族は「社会が何も変わらなければ、6人の命が無駄になりかねない」として、運転中の携帯使用に関する厳罰化を含む法改正の検討を求めている。
事故は国土交通省の特別重要調査対象にも指定されている。ながら運転、とりわけ動画視聴が重大事故につながる危険性を突きつけた今回の裁判は、単なる過失事故ではなく、スマートフォン時代の運転責任を問うものになっている。
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編集部まとめ
新名神高速6人死亡事故の初公判で、大型トラックを運転していた水谷水都代被告は起訴内容を認めた。検察側は、被告がスマートフォンでTikTokの料理動画を視聴し、スクリーンショットを撮ろうとして約13秒間前方不注視になったと指摘している。
事故では、家族旅行中だった松本さん一家5人と、帰省途中だった高峰啓三さんの計6人が死亡した。遺族が家族写真を公開し、運転中の携帯使用に関する厳罰化を求めたことは、事故の社会的意味をさらに重くしている。
今後の裁判では、ながら運転の危険性、速度超過、前方不注視の時間、被害の重大性が量刑にどう反映されるかが焦点となる。運転中のスマートフォン使用をどう防ぐのか、法制度と運送業界の安全管理の両面から検証が必要だ。
Q1. 新名神高速6人死亡事故では何が起きたのか?
A. 三重県亀山市の新名神高速道路下り線で、工事渋滞により停止していた車列に大型トラックが追突し、ミニバンとSUVが炎上。計6人が死亡しました。
Q2. 初公判で被告は何を認めたのか?
A. 大型トラックを運転していた水谷水都代被告は、自動車運転死傷処罰法違反の起訴内容を認めました。
Q3. 検察側は何を指摘しているのか?
A. 検察側は、水谷被告がダッシュボードに固定したスマートフォンでTikTokの料理動画を見ながら運転し、スクリーンショットを撮ろうとして約13秒間前方不注視になったと指摘しています。
Q4. 遺族は何を求めているのか?
A. 松本さん一家の遺族は家族写真を公開し、同じような事故を防ぐため、運転中の携帯使用に関する厳罰化を含む法改正の検討を求めています。
Q5. 今後の裁判の焦点は何か?
A. 被告が起訴内容を認めているため、量刑が主な焦点です。ながら運転の悪質性、速度超過、前方不注視の時間、6人死亡という結果の重大性がどう評価されるかが注目されます。

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