愛知県豊橋市で、警察官を装った特殊詐欺事件が発生した。
80代女性からキャッシュカード7枚を盗み、現金400万円を引き出したとして、豊橋市の無職・柴田彪琉容疑者(23)が逮捕された。
柴田容疑者は警察の調べに対し、
「生活費を楽して稼ぎたいと思い、闇バイトに手を出した」
と供述しているという。
高齢者を狙った特殊詐欺事件が後を絶たない中、今回も「警察官」を名乗る手口が使われていた。
「口座が不正利用されている」警察官を装った巧妙な手口
警察によると、事件が起きたのは2026年2月10日。
まず共犯者が80代女性に電話をかけ、
「あなたの口座が不正に利用されている」
「警察官が確認のため訪問する」
などとうそを伝えた。
その後、柴田容疑者が女性宅を訪問。
女性からキャッシュカードを受け取ると、封筒へ入れる作業を装い、女性が目を離した隙にあらかじめ用意していた別の封筒とすり替えたという。
被害女性はキャッシュカードを預けたと思っていたが、実際にはトランプが入った封筒にすり替えられていたとみられている。
カード7枚を盗み現金400万円を引き出した疑い
警察によると、盗まれたキャッシュカードは7枚。
そのうち4枚がATMで使用され、現金合計400万円が引き出された疑いが持たれている。
被害額は決して小さくない。
高齢者にとって400万円は老後の生活を支える大切な資産であり、一度失われれば取り戻すことは容易ではない。
「楽して稼げる仕事」の正体
近年、SNSや匿名アプリを利用した「闇バイト」による特殊詐欺事件が全国で相次いでいる。
募集時には、
- 高収入
- 即日現金
- 運ぶだけ
- 受け取るだけ
などと説明されることもある。
しかし実際には、特殊詐欺や強盗事件の実行役として利用されるケースが少なくない。
逮捕されるのは現場で動く末端の実行役であることが多く、指示役や募集役は匿名性の高い環境に隠れていることもある。
今回の事件でも、警察は背後に組織的な特殊詐欺グループが存在するとみて捜査を進めている。
高齢者を狙う特殊詐欺は今も続いている
警察や金融機関は繰り返し注意喚起を行っているが、警察官や銀行員を装う特殊詐欺は依然として発生している。
特に重要なのは、
警察官や金融機関の職員がキャッシュカードを預かることはない
という点だ。
もし電話で、
「カードを確認する」
「カードを預かる」
「暗証番号を教えてほしい」
などと言われた場合は、詐欺を疑い、一度電話を切って家族や警察へ相談することが重要だ。
編集部コメント
「生活費を楽して稼ぎたかった」
闇バイト事件で何度も聞かれる言葉だ。
だが、本当に楽して稼げる仕事があるなら、募集している側が自分でやるはずだ。
実際には、危険な役回りだけを末端に押し付け、逮捕されるリスクも背負わせる。
その結果、失うのは被害者の財産だけではない。
実行役となった本人も、将来や社会的信用、家族との関係など多くのものを失うことになる。
「楽して稼ぐ」の代償は、決して軽くない。
Q&A
Q. 事件はどこで起きましたか?
愛知県豊橋市で発生した特殊詐欺事件です。
Q. 柴田容疑者は何をしたとされていますか?
警察官を装って80代女性からキャッシュカード7枚を盗み、そのうち4枚で現金400万円を引き出した疑いが持たれています。
Q. 闇バイトとは何ですか?
SNSなどで募集される違法行為の実行役です。特殊詐欺や強盗などの犯罪に利用されるケースが相次いでいます。
Q. 警察官がキャッシュカードを預かることはありますか?
基本的にありません。カードや暗証番号を求められた場合は詐欺を疑いましょう。
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