週刊TAKAPI編集部/担当記者:成田
「創作だった」としても、医療現場の信頼を揺るがした責任は重かった。
千葉大学医学部附属病院に勤務する看護師が、Xの個人アカウントで患者や病院に関する不適切な投稿を繰り返していた問題で、病院側は2026年6月17日、投稿した職員が6月15日付で停職4月の懲戒処分となったと公表した。
独自 NICU看護師SNS投稿問題 隠蔽示唆の記述と拡散、対応の遅れが焦点に
問題となったのは、医療事故や患者への不適切な対応を思わせる投稿だった。「インシデントを隠蔽する」といった趣旨の記述、採血や薬剤投与をめぐる不適切行為を示唆する内容などがあり、SNS上で大きな不安と批判を呼んでいた。
投稿者は「創作である」と説明。病院は外部有識者を含む調査委員会を設置し、投稿142件を対象に、診療記録、看護記録、インシデント報告書、関係者へのヒアリングなどを行った。その結果、患者に対する実際の不適切対応を示す証拠は確認されなかった。
ただし、ここで終わる話ではない。
病院は、患者や家族に不安を与え、看護職全体と病院への信頼を著しく損ねた行為として重く受け止めた。患者被害の証拠が確認されなかったとしても、医療従事者が「不適切な医療行為」をにおわせる投稿をすること自体が、医療現場への不信を広げる。
鍵アカウント、匿名、創作。どれも免罪符にはならない。特に医療現場では、投稿ひとつが患者の受診不安、家族の不信、同僚職員への疑念に直結する。
病院側は謝罪し、SNS利用ルールの周知徹底、職員の心身支援、心理的安全性のある組織づくりなど、再発防止策を進めるとしている。
今回の処分は、医療従事者のSNS投稿をめぐる警鐘でもある。事実でなくても、信頼は傷つく。冗談や創作のつもりでも、患者にとっては笑えない。医療現場に求められるのは、技術だけでなく、言葉への責任でもある。
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編集部まとめ
千葉大学医学部附属病院の看護師が、Xで患者や病院に関する不適切投稿を繰り返していた問題で、投稿職員は停職4月の懲戒処分となった。病院の調査では、患者への実際の不適切対応を示す証拠は確認されなかった。一方で、投稿内容は患者・家族に大きな不安を与え、看護職と病院への信頼を損なった。匿名や創作であっても、医療従事者のSNS発信には重い責任が伴う。
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